もんちゃんのことです | フリーライター 熊谷あづさの雑記帳

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フリーライター熊谷あづさの日々の雑記や仕事風景、
観たもの・聴いたもの・読んだものなどを綴っています。
ねこの記事もちょくちょく登場する予定です。


いつも、うちのそらこともんちゃんを見守っていただいて
どうもありがとうございます。

↓ もんちゃんです。



↓ そらこです。

 



今日は、もんちゃんのことでお伝えしたいことがありまして
このブログを書いています。

実はもんちゃんは、病気をふたつ持っています。

ひとつは、猫エイズウイルス感染症で
いわゆる、猫エイズと呼ばれているものです。

野良生活を送っていたもんちゃんを引き取ってすぐに
動物病院へ連れて行き、検査を受けた結果
猫エイズウイルスに感染していることがわかりました。

猫エイズは、ウイルスを保有している猫に噛まれると
感染してしまうのだそうです。

もんちゃんは野良時代、何度もケガをしていたらしいので
きっと、ケンカ中に猫エイズをうつされてしまったのだと思います。

もんちゃんは被害者のようなもので、なにも悪くはありません。

ただ、うちには先住猫のそらこがいるので
そらこにまで感染してしまったらどうしようと、悩みました。

獣医のG先生といろいろとお話をするうちに
猫エイズは噛まなければうつらないこと、
万が一、噛まれたときのための予防策として
ワクチンがあることがわかり
そらこにはワクチンを打ってもらい、現在にいたっています。

猫エイズには特効薬がないため、
発症してしまうと、治療法は対症療法しかないそうです。

ただ、発症する前に天命をまっとうするケースも多いと聞き
もんちゃんはこちらのケースでありますようにと
祈るような思いで暮らしていました。

そらこは小さいころからペット保険に入っており
乳がんを患ったときや、定期的な通院が必要だったときなどに
支払いでずいぶん助かったので
もんちゃんもペット保険に加入してもらおうと思いました。

いくつかのペット保険を検討したのですが、
猫エイズの猫は、入れる保険がないということがわかりました。

なので、将来、万が一、もんちゃんが猫エイズを発症したときのために
毎月、ちょっとずつ、猫貯金をはじめました。

その貯金を使うのは、ずっと先のつもりでいました。

でも、最近、もんちゃんにもうひとつ、病気が見つかりました。

11月24日(金)のことです。
夫と、「最近、もんちゃん、元気ないね」
「あまり食べないね」という会話をしていました。

すぐに病院に連れていけばよかったのですが、
11月25日(土)は伯父の法事で仙台に日帰りで行くことになっており
翌日は仙台往復の疲れが残っていたり、予定があったりしたもので
病院に連れて行ったのは、11月27日(月)の午前中でした。

そのときのもんちゃんは、口からよだれが出ていて
元気も食欲もなく、水さえ飲まないような状態でした。

血液検査の結果、腎臓に関する数値がきわめて悪いことから
慢性腎臓病の疑いが強いこと
また、脱水症状と貧血を起こしていることがわかり
そのまま入院して点滴治療を受けることになりました。

5月にうちに来たとき、もんちゃんの体重は3.86キロでした。

でも、このときには、体重が3.16キロにまで減っていました。

↓ こちらは、そのときの検査結果です。



先生には
「点滴で回復する場合もありますが、
これくらいの数値だと、残念ながら回復しないこともあるんです」
と言われました。

昼下がりの住宅街をひとりで泣きながら帰りました。

もっと早く病院に連れて行けばよかった、
もっともんちゃんの体調を気遣っていればよかったと
激しく後悔しました。

夕方、お見舞いに行ったとき
もんちゃんはゲージのすみっこでうずくまったまま
初めて出会ったときのような、生気のない目をしていました。

↓ 野良時代の、生気のない目をしているもんちゃんです




G先生や看護師さんが、
様子のことなどを話してくださっている途中で涙が出てきてしまい
そのままひとりで、また泣きながら帰りました。

もんちゃんが、
このまま弱っていなくなってしまうかもしれないと思うと
怖くて怖くてしかたありませんでした。

ひとりで泣いていたら、そらこがやってきて
そっと寄り添ってくれました。


翌日、11月28日(火)の午前中にお見舞いに行ったところ
もんちゃんは、かなり元気を取り戻していました。

目はイキイキとしていて、
「もんちゃん」と呼ぶとゲージの前まで出てきてくれてました。

そのときのもんちゃんです。
(鳴き声が入っています)

 

ごはんを食べ、お水を飲み、
おしっこをする様子まで見せてくれました。

↓ こちらは、元気にごはんを食べるもんちゃんです。
 


「だいぶ元気になったよー」というアピールを
全力でしてくれて、すごく安心しました。

夕方のお見舞いのときも、同じように元気な様子だったので
次の日、退院できることになりました。

11月29日(水)の夕方に、
もんちゃんは無事に退院できました。

ただ、退院前の血液検査の結果からも
慢性腎臓病であることは、間違いないということでした。

G先生には
「普通に生活を送ってもらって、
一週間後にまた血液検査などの検査をして病期を判断しましょう」
と言われました。

また、食事に関する説明も受けました。

食事は腎臓病の療養食が望ましいこと
療養食を食べない場合は、シニア猫用のごはんでもいいこと
シニア猫用のごはんも無理な場合は
食べられるものを食べさせること。

「とにかく、食べないよりは、
なんでもいいから食べたほうがいいです」
とのことでした。

もんちゃんはもともと食が細く、あまり量を食べません。

また、おそらく野良時代には、生きるために
いろいろなものを食べなければならなかったのでしょう。

偏食で飽きっぽいところがあり
喜んで食べていたものでも、
二日も食べるとそっぽを向いてしまいます。

野良生活でひもじさに慣れているのか
おなかが空いていても、好みではないものは食べません。

なんとか、少しでも多くもんちゃんに食べてもらおうと
いろいろな腎臓病の療養食やシニア猫用のごはんを用意し
毎日、4時間おきくらいに食事をすすめました。

もんちゃんは、がんばって食べてくれました。

そのおかげで、一週間後の12月6日(水)の検査時には
体重が3.28キロに増えていました。

先生にも「体重が増えたのは、すごくいいですね」と
誉めていただきました。

血液検査の結果、
慢性腎臓病の病気はステージ4で、
末期であることがわかりました。

↓ こちらは、そのときの血液検査の結果です。

 



レントゲン検査やエコー検査、血圧測定なども受けた結果
特に腫瘍や高血圧の兆候はないことがわかり
慢性腎臓病のみに向き合っていくことになりました。

腎臓病は、少しずつ進行していく、治らない病気です。

すごく怖かったのですが、思い切って
「あとどれくらい生きられますか?」と訊ねました。

先生は「ステージ2くらいだと、割と長く生きる子もいるのですが
これくらい数値が悪いとなかなか、厳しいものがありますね」と
回答を濁していました。

「あと1年くらいは生きられますか?」としつこく食い下がったところ
先生は、慎重に言葉を選びながら
「あと1年、がんばれたらいいですね」とおっしゃいました。

もんちゃんが入ったキャリーバッグを提げて
ひとりで泣きながら帰りました。

帰宅した夫も泣いていました。

もんちゃんは、普通に食べたり飲んだりできているので
当面は、腎臓病の療養食中心の食事をしつつ
毎日「レンジアレン」という
食事や体内のリンを低減させるお薬を飲ませて
様子をみることになりました。

以来、
元気で食欲もある時期と、あまり元気がなく食欲もない時期を
交互に繰り返している感じです。

食べられなくなると、そのまま弱っていき
命が尽きてしまうので、
元気がなかったり、さっぱり食べてくれないと目の前が真っ暗になり
元気にごはんを食べてくれると、世界が途端に明るくなります。

ただ、今は元気にしていてごはんを食べられているのですが
そう遠くない将来、弱っていってしまうことを考えると
恐ろしくて恐ろしくて、しかたありません。

もんちゃんは、今週の水曜、木曜は元気も食欲もなかったのですが
昨夜・金曜の夜から元気になり、ごはんも積極的に食べています。

なのですが、明け方、
一緒に寝ているもんちゃんの口元が濡れているのに気づきました。
電気をつけてみたところ、血でした。

胸元にも血がついていて、吐血をしたのだと思い
ものすごく焦りました。

動物用の救急病院へ行くことも考えたのですが
当の本人(本猫?)は、ふわぁ~とあくびをしたり、
前足を舐めてグルーミングをしたり、
かと思うと、元気に飛び起き、階段を駆け下りて
ごはん処へ向かい、お水を飲んだりカリカリを食べたりと
すこぶる元気なので、様子をみることにしました。

診察開始時間の9時ちょっと過ぎに
G先生のいる動物病院へ行き、診察を受けた結果
吐血ではなく、左上の歯茎からの出血であることがわかりました。

左上の牙のあたりが歯槽膿漏的な状態になっており
本来なら、全身麻酔からの抜歯という治療になるそうです。

ただ、もんちゃんは、いろいろと数値が悪く、
全身麻酔ができないので、
ひとまず、このまま様子をみることになりました。

すごく勝手な考えなのですが、
元気なもんちゃんをもっともっと知ってもらいたいなぁという
思いが強かったもので、
本当は、もうしばらくの間、
もんちゃんの病気のことは伏せておくつもりでした。

でも、今日の吐血勘違い騒動のときに
いろいろと思うところがありまして
勇気を出して、正直にお伝えしようと思った次第です。

普段から、もんちゃんをかわいがっていただいているというのに
突然、このようなお知らせをしてしまい、
本当に申し訳なく思っています。

わたし自身、まだ現実をちゃんと受け入れられておらず
もんちゃんの体調に一喜一憂しているような状態です。

この先のことを考えると、
恐怖や絶望に押しつぶされそうになる瞬間が多々あります。

ただ、ブログなどで腎臓病の猫さんの記事を拝読していると
もんちゃんよりもかなり数値がいいのにも関わらず
いろいろと残念な経緯をたどっている猫さんも
少なくないということがわかりました。

もんちゃんの数値は、ものすごく悪いのですが
でも、ちゃんと食べて、飲んで、元気にしているので
それだけでもすごいことなのだと思うようになりました。

また、もんちゃんがおとなしくて、行動がゆっくりだったり
食が細かったりするのは
きっと、自分を守るための手段だったのかもしれないなあとも
思うようになりました。

もんちゃんは、まだまだ調子がいいようなので
また、普通に元気な様子をお知らせできたらと思っています。

それから、もんちゃんが入院してから、
記録のような、日記のようなものをつけるようになったので
自分用の忘備録として、時々、載せさせていただくかもしれないです。

長々と書いてしまったのですが

最後までお読みいただいて、ありがとうございます。

不甲斐ない“召使(または下僕)”ではありますが

これからも、もんちゃんとそらこともども
どうぞよろしくお願いいたします。