第4回の水曜会 | フリーライター 熊谷あづさの雑記帳

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フリーライター熊谷あづさの日々の雑記や仕事風景、
観たもの・聴いたもの・読んだものなどを綴っています。
ねこの記事もちょくちょく登場する予定です。

5月18日(水)に、4回目の水曜会を開きました。


フリーランスで働くということは、
基本的には誰にも頼れず、守ってももらえないということです。

ひとりで精一杯、前向きな気持ちでがんばらなくてはと思うものの
時には落ち込んだり、心が折れそうになったり、
イラッとしたりすることもあります。

仕事で生じたもやもやとした気持ちは
誰かに話すことでだいぶ、解消されたりするものです。

でも、ひとりで働いていると、なかなか話す相手がいなかったりします。

それに、私が働いている出版業界は、広いようで意外と狭く
思わぬところで、思わぬ人同士が知り合いだったりします。

つまり、うっかりネガティブな発言をしてしまうと
なにかの拍子に誰かに伝わってしまう可能性が高い、ということです。

仕事のことをちゃんとわかってもらえて
なおかつ、安心してグチのひとつもこぼせる相手となると
必然的に、仲のいい同業者となります。

ただ、お互いにフリーランスで仕事をしていると、予定を合わせるのが難しく
気がつくと、前に会ってからもう1年が過ぎてしまった、
ということが多々あります。

もう少し頻繁に顔をあわせたいけれど
でも、スケジュールを合わせるのが難しい・・・

それならば、
仲のいい同業者の方々を一同に集めてみてはどうだろう。

そんな思いつきをきっかけに
去年の終わりごろから、「水曜会」という会を開いています。

「水曜会」のネーミングの由来は、すごく単純です。

以前、取材をさせていただいた某直木賞作家さんが
「土曜会」という名の女子会を開いているとおっしゃっていたのが
印象的だったので、そのままマネしてしまいました。

個人的に「水曜日のネコ」というビールが好きなこともあり、
また、最初の集まりが、たまたま9月の第三水曜日だったこともあり、
この名前にしてみました。




毎月、集まるのはちょっとハードルが高そうなので
今のところ、奇数月の第三水曜日に開催、ということになっています。

水曜会のメンバーは、こちらの方々です。


●伊藤勝太さん(ライター、エディター)
Twitter https://twitter.com/shouta_itou
Facebook https://www.facebook.com/shotaito19790522?fref=ts

メンズファッションとインテリア全般が専門の
ライター&エディターさんです。
スタイリストとしてファッションやインテリアのスタイリングもこなします。
長身のイケメンで、もちろんおしゃれです。

自分のこだわりをしっかりと持っていて、
さらにスーパーポジティブでもあるので
話しているだけで前向きな気持ちになれる存在です。
関西出身でお話も上手なので、
いずれ、なんらかの形でオモテに出る人だと確信しています。

ちなみに、現在、多忙につき、アシスタントさんを募集中だそうです。


●高橋知子さん(ライター、エディター)

一級建築士の資格を保有する、ライター&エディターさんです。
もともとの経験と知識を活かしてインテリアやリフォームなど
建築関連のお仕事を手がけていらっしゃいます。
また、海外経験が豊富&英語が達者で、
旅行関連の分野でも活躍されています。

なにか相談をしたりするたびに、毎回、有意義な答えをいただいています。
聡明さと広い視野をお持ちで、うらやましい限りです。


●Tさん(某業界紙の新聞記者)

20代後半で、未経験から新聞記者への転職を果たした女性です。
新聞記者とライターは、似ているようで違う仕事なので
普段の仕事の様子を聞くだけでもおもしろいです。

Tさんもわたしも、園子温監督のファンなので
ふたりで映画を観に行ったりもしています。


こちらの3名にわたしを加えた4名が、水曜会のメンバーです。

気楽に、ざっくばらんに話せるという意味でも
今のところは、
これくらいの人数がちょうどいいのかなあと思っています。

今回は、もう1名、Fさんという女性もお誘いし、
計5名での開催となりました。

Fさんは、わたしが講師をしている「編集の学校」の元生徒さんです。
某政令指定都市から毎週、新幹線に乗って通学をしていたという、
根性の持ち主です。

出版業界に転職をしたいもののなかなか道が拓けないということで
何度か相談にのったことがありました。

とはいうものの、そもそもわたし自身がまだまだいたらない人間なので
さっぱり有益なアドバイスができず・・・

思い余って、水曜会にお誘いしてみたというわけです。

Fさんはとても喜んでくださり
仕事を半休にして、都内にホテルをとって、
新幹線に乗って駆けつけてくださいました。

こちらのおみやげまでいただいてしまいました。
ありがとうございます。





みなさん、Fさんの悩みや疑問に親身になって答えてくださいました。
とてもありがたかったです。

普段は一次会で解散なのですが
Fさんの上京を記念して、夜の東京観光ということで
新宿のゴールデン街に繰り出すことに。

以前、ちょっとだけバイトをさせてもらったお店に
みなさまをお連れしました。

一次会とは違う、ディープな世界の会話も
なかなか楽しかったです。


「水曜会」を通して
自分自身、とても大きなものを得ているなあと感じています。

たとえば、わたしはこれまで、
ご依頼いただいた仕事はできる限り引き受けるようにしており
それが当たり前だと思っていました。

でも、わたしの持ち時間は1日24時間ですし
体力にもエネルギーにも限界があります。

ずいぶん前から、未来の自分のためにも、
少しずつでも得意分野を伸ばす努力をしなければと思っていました。

でも、根がのんびり屋で怠け者なこともあり
いただいた仕事をしっかりとこなそうとすると
それだけで1日が終わってしまうことが多々あります。

そして、努力ができなかった自分自身に罪悪感や嫌悪感を感じ
どんどん自分がイヤになっていきました。

「水曜会」でいろいろなお話をすることで
自分が目指す方向へとまっすぐに進んで行くためには
時には、仕事を断る勇気を持たなけばいけない、
ということに気づきました。
(40代をとっくに過ぎての、遅すぎる気づきですが・・・)

フリーランスにとって、仕事を断るのはとても怖いことです。
その担当者さんやその媒体からの仕事が
途絶えてしまう可能性があるからです。

でも、最近は、仕事を断る勇気を持つことができるようになりました。

そうしたら、時間的にも精神的にも余裕ができて
以前から興味があった分野に、ほんの少しずつではありますが
取り組めるようになりました。

さらに、自分で新しい仕事を開拓しようとするエネルギーもわいてきました。

フリーランスのくせに、
これまで営業というものをしたことがなかったわたしですが・・・

7月の水曜会で報告できるよう
近々、営業に挑戦してみたいとも思っています。