プラスボディー若葉治療院の熊谷です。



【症例】


50代男性 会社員(ホークリフトの運転が中心)


主訴: 左側の首、肩、肩甲骨周りの痛み

     左腕から指先までの痺れ     


2週間前に病院を受診し、「頚椎椎間板ヘルニア」と診断されたようです。


病院では、注射と牽引の治療を勧められたようですが、周囲の人から牽引をし

ていてもあまり良くならないと聞き、当院に来院下さいました。


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症状の経過を患者さんに聞きます。


「症状が出始めたのは今年の3月くらいで、最初は指先に少し違和感があった

程度です」


「特に何もせずにほおっていたら、だんだん違和感が強い痺れに変わり」


「だましながら今まで来たけど、2週間前から首から腕の激痛に変わって、夜も

2~3時間くらいおきに起きてしまいます」



来院された初日は、眠れていないせか目は充血気味で、表情も暗く、本当に辛

い様子でした。



 

「明日も仕事なんです」


「少しでもいいから痛みを和らげてもらえませんか?」


『かしこまりました!』


『楽になる姿勢とか、動作はありますか?』




「うーん、痛くなったら体を少し動かすくらいですかね。特別こうすると楽になる

というのは分かりません。


『では、こうするとどうですか?』



10秒程度その動作をとってもらうと、、、


「あれ、痛み減るよっ!! えっ!? なんでっ!!?」



下の絵の人のように症状がでている左腕を挙げて、手のひらを後頭部につけ

てもらいました(下の絵は右手です)。




これは、整形外科検査で行われる「検査」の一つでもあり、

このような位置に腕をもっていくと症状が減る「頚椎ヘルニア」の患者さんは

たくさんいます。


『これで、症状が楽になるのでしたら、後はこのような状態を作っていけばいい

んですよ。』



「なるほどっ!!(^-^)」


初めて笑顔がみられました。




病院ではこの検査を行い、あくまで検査の一つとして終わってしまいます。


でも、症状が軽減するということは、この動作には治療につながる多くのヒン

が隠されていると考えています。

下の絵をみると分かるように、首から手の指先まで、神経(黄色)は繋がってい

ます。

この神経の通り道のどこで神経が圧迫されていても頚椎ヘルニアの

ような症状は出ると考えます。

なので、治療としては、いきなり痛い首をさわるのではなく、


神経を引っぱっているのはどこだろう?

この筋肉かな?

肩甲骨がこう下がっているからかな?

腕が内側に捻れてるからかな?


などと、いろいろな可能性を考え、首以外の腕や肩甲骨などから探っていきま

す。



             



『では、少し腕かりますね。』


座った状態で、肩甲骨にアプローチします。


「えっ!腕を下げても痛みが減ってる。首も少し動きますよ。」



ちなみに、今回の患者さんはこの変に痛みがありました。





横向きに寝てもらい、さらに治療。


治療後、痛みは最初の半分くらいになりました。




3日後、再来院。


「前よりは寝れるようにはなったけど、まだ症状はあります。」



まだ痛みはあり、仕事でホークリフトを操作しているとだんだん辛くなるそうで

す。


今回は、肘・手関節の方もしっかりみてみました。


(んっ?手首がやけに硬いな。)



左手首を外側に返すと、


「痛いですっ!」


「手首、どうしました?」


「実は1ヶ月前に痛めてね~」




今回は、手首もしっかりアプローチしました。


「おっ!だいぶ手首動くね~。」


「あれ。首周りもなんか楽だな。」


手首を痛めたり、重労働やデスクワークなどで、手首を頻繁に使う仕事をして

いると、手首が外側に開きづらくなります。


そうすると、それが、腕、肩、肩甲骨、首にまで影響を及ぼしてきます。



その後、数回治療を行い、半年近くあった症状はほとんどなくなりました。

 

「夜もしっかり寝れるし、仕事も大丈夫です。これで、来月イカ釣りにいけます

よ!!(^-^)」

来院時と比べ笑顔もみられるようになり、趣味のイカ釣りができる事を楽しみ

にしておられました。




今回の治療で、首の治療ももちろんしましたが、一度も首は引っ張りませんで

した。(^-^)笑






プラスボディー若葉治療院    熊谷



























肩こりの治療

テーマ:


プラスボディー若葉治療院の熊谷です。





  


この画像の方のように、肩こりを訴えて来院下さる患者さんはたくさんいます。



「肩が重く痛い」


「首の方まで張る」


「肩甲骨の内側が痛い」


「肩こりがひどいと頭痛までする」


「背中と腰まで張ってくる」



など患者さんの訴える症状は様々です。




このような患者さんが来たとき、みなさんはどのようにアプローチ

されるのでしょうか?



先ほどの画像の方が手で押さえている、赤いところを揉みほぐすのでしょう

か?


たしかに凝っているところを揉みほぐしてもらうと、気持ちいいです。一時的に

はスッキリします。


「もっと強くおして!」といえば、強くおしてくれます。


「慰安」を目的としたマッサージなら、それでもいいと思います。





でも、それで良くなったと言えるのでしょうか?


私がこのような患者さんをみさせてもらう時は、


いきなり痛いところにはアプローチしません。



それは、他に原因があり、結果的にそこに「痛み」という機能障害が

現れていることがほとんどだからです。





私の治療は、院のドアが開いた時から始まっています。


来院時の歩き姿、姿勢、靴の脱ぎ方、表情、声のトーン


待合室での待ち方、





問診用紙を書く姿勢、




立っている姿勢、




 


治療ベッドへの寝方、起き方、、、、、、、、、、などなど



患者さんが痛いと訴えるその部位だけでなく、


可能な限り多くの情報から問題点を探るように心がけています。




また本格的な治療に入る際、肩が痛いからといっていきなりそこには触れず、


治療する前に得た情報から、怪しい点をしぼり、



腕、肘、手、首または、背中、腰、下肢などの肩以外にアプローチします。




えっっ!? 下肢っっ!!??と思われる方もいるかと思いますが、


肩の症状でも、下肢にアプローチすることで良くなる方はたくさんいます。



下肢は家でいう、土台ですからね。土台が崩れてしまえば、その上に積みあが

るものは当然崩れますよね。



ただ、痛い肩をまったくみないという訳ではありません。


もちろん、肩もみます。



同じ症状の患者さんは一人もいませんからね。






プラスボディー若葉治療院  熊谷















プラスボディー若葉治療院の熊谷です。




今回は、サッカー選手における鼠径部痛に対するアプローチについてです。


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高校3年生 サッカー部 利き足:右



主訴:左足でボールを蹴るときに、左鼠径部の内側が痛い

    

    左足でボールを蹴るときに、足が開いてしまうのが気になる



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痛みがでるシュートフォーム(インステップキック)の分析をし、痛みの原因を

探ってみます。





<治療前> 


右足を着底したこの相では、体幹が左側へ傾き、さらに前方へ傾いているの

が分かります。

 

この時、支持側足の機能低下や左側の股関節・腰の回旋・右肩甲骨の開


きの可動性の低下など全身の動きをみています。


<治療前>
 


この相になると、骨盤の水平のラインに対して左の大腿骨が外側へ回旋して



いるのが分かります。


<治療前>
 

左足を振り切るこの相では、大腿骨は外側へ回旋したまま蹴りだし、

左股関節の窮屈さも伺えます。



大腿骨が外側へ回旋したまま強いインパクトが股関節に加わり続けると、


股関節の内転筋である恥骨筋にストレスが加わり、今回痛みの原因へ繋がっ


たと考えます。



また、脊柱ももう少し全体的に回ってほしいところです。
 

<治療前>
 

ベッドに仰向けに寝た状態で股関節を曲げてもらうと、シュートフォームでもみ

られるような、大腿骨の外側への捻れがみられました。


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治療後のシュートフォームと比較してみます。




 

<治療前>→             <治療後>
     


この相では、上体が全体的に起き、左側への体幹の崩れも軽減しました。



さらに、骨盤の傾きも減り、左股関節を大きく後方反れるようになりました







<治療前>→            <治療後>      
   

この相では、骨盤の水平ラインに対して大腿骨が外側へ回っていたのが、



正面を向くようになりました。








<治療前>→             <治療後>
   



左足を振り切るこの相では、大腿骨が正中を向くようになり、



股関節の窮屈さも軽減しました。         







<治療前>→             <治療後>
   

股関節を曲げた際も、正中を向いて曲げられるようになりました。



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高校サッカー、最後の選手権。



思いっきり楽しんできて下さい!!





プラスボディー若葉治療院        熊谷祐樹


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 




 



 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 



プラスボディー若葉治療院の熊谷です。



今回は、ランナーにおける踵の外側の痛みについてです。


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陸上長距離選手 


主訴:走っていると、左の踵の外側が痛くなる

    さらに距離が伸びると、太ももの外側や後ろまで痛くなる



今週末にはフルマラソンが控えているとのことでした。


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『走る』は『歩く』の延長線上にあるので、


まずは歩行を分析し原因を探ってます。


   

  <治療前  左立脚中期>                  
  治療前1    


  左足での片脚支持の際に、①左側の骨盤に対して右側が沈降し、

 

  ②骨盤が左側へ流れ、③大腿骨が内側に捻られているのが分かります。




  <治療前  左立脚終期>

  


  左足での片脚支持の最後には、①大腿骨が外側へ捻れ

  

  ②左足と右足の間隔『歩隔』が狭く、足をクロスさせるように右足を

  振り出していました。



  普段も走っていて疲れてくると、右足を振り出す際に、左足をこすりやすく

  なるとのことでした。



<治療前 左立脚終期 重心位置>

   


   これらの問題点が重なり、左足支持期の重心は外側へシフトし、

   踵の外側に落ちていることがわかります。



   左足の外側で体重を支えることにより踵の外側に痛みが現れ、

   さらに走り続けることで、太ももの外側の腸径靭帯や外側広筋に痛みが  

   波及すると考えます。




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  治療後の歩行と比較してみます。

   


   <治療前  左立脚中期>→     <治療後  左立脚中期>

   治療前1      

     
  左足での片脚支持の際に、右側骨盤の沈降は軽減し、


  骨盤の左側へ流れ、大腿骨の内側への捻れも軽減しました。





   <治療前  左立脚終期>→     <治療後  左立脚終期>
         

  

  片脚支持の最後には、大腿骨の外側への捻じれは軽減し、


  『歩隔』も広くなりました。
  


  

  さらに関節可動域、疼痛も改善し、歩隔だけでなく、


  『歩幅』も大きくなりました。




 <治療前 左立脚終期 重心位置>→  <治療前 左立脚終期 重心位置>
             

   左足支持期に外側へシフトしていた重心は正中に近づき

   

   踵の外側の痛みも軽減しました。


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   治療内容としては、全身を治療しましたが、


   特に左側の足関節と股関節周りを中心に行いました。




   治療後、痛みも軽減し、セルフケアの方法を伝え、

   大会に望んでいただきました。




   良い報告をお待ちしています(^-^)




  プラスボディー若葉治療院        熊谷祐樹
 









プラスボディー若葉治療の熊谷です。




今回は、小・中高生のサッカー選手に多い腰椎分離症についてです。


 高校3年生 サッカー部 ポジション:CB 利き足:右

 

 左第5腰椎分離症 1ヶ月前より症状出現 


 主訴:ボールを蹴ると左側の腰が痛い

     腰を反ると痛い



(治療前の伸展)  痛みあり     

 


足関節・股関節が硬く骨盤をロックしています。

胸椎の硬さもあり、腰椎中心の動きになっています。


     

(治療前の回旋)  痛みあり

 


左股関節を支点に回旋できず、重心が右側にシフトし、

胸椎を丸めることで代償し回旋しています。




一般的に腰椎分離症とは、腰椎の関節突起間部に伸展と回旋ストレスが加わ

り発症するとされています。今回の患者様も、伸展と回旋のストレスで痛みが

ありました。

治療としては、伸展・回旋ストレスの除去を目的にアプローチしました。



(伸展) 治療前 → 治療後           
      

骨盤のロックが外れ、股関節また足関節も動き始めました。


(回旋) 治療前 → 治療後
  

左股関節を支点に回旋が可能となり、


伸展・回旋時の痛みは10から3~4に軽減しました。

疼痛は軽減しましたが、まだ胸椎と股関節、足関節の硬さがみられるので、ア

プローチしていけばまだまだ改善すると思います。



今度は、シュートモーションです。

左右ともに、キック動作時足を振り切った際に痛みが見られました。



治療前 (右足キック動作)



  


右足を振り切った際のこの相で、痛みがみられました。

この相では、骨盤が後傾し、軸足の膝も曲がり、重心が後方で下位腰椎には、

度の伸展・回旋ストレスが加わっていることが予想されます。



治療後 (右足キック動作)



治療後は、骨盤が起きあがり重心が前方へシフトしました。

治療前 → 治療後

痛みも10から4に軽減しました。



今度は左足のキック動作です。


治療前 (左足キック動作)




 


右足のキック動作と同様に、軸足の膝が曲がり骨盤も後傾し、重心は後方へ

シフトしています。


治療後 (左足キック動作)




治療後は、骨盤が起きあがり重心が前方へシフトしました。



治療前 → 治療後


痛みも10から3に軽減しました。

・・・・・・・・・・・・・

腰椎分離症と診断され、コルセットで背骨を固定し、ただ安静にしていることが

本当の治療でしょうか?


たしかに、炎症の強い急性期であればやむをえないのかもしれませんが、分

部が治癒しても、腰椎分離症になった原因が解決されなければ再発

を繰り可能性が高いと思います。



私は、その選手、患者様がなぜ腰椎分離症になってしまったのかとことん追求し、再発しない身体を作り、さらに言えば、怪我をする前以上のパフォーマンス向上まで繋げたいと考えています。




怪我は辛いですが、成長するためのチャンスでもあると思うからです。


 




プラスボディー若葉治療院  熊谷





 









プラスボディー若葉治療院の熊谷です。




キック、ストップ、切り返し動作など股関節に大きなストレスがかかるサッカー選

手に多い鼠径部痛症候群(Groin Pain Syndrome)。


文献やネットで検索すると、股関節、骨盤周囲の「可動性」・「安定性」・「協調

性」に問題を生じた結果、運動時に鼠径部周辺に痛みを起こすと記載されてい

ることが多い印象です。




治療としては、股関節の可動域・筋力の獲得、股関節・体幹との協調性の獲得

が記載されています。



たしかに、股関節周りの硬さが改善し柔軟性が増せば、痛みも軽減しますが、

ポーツに復帰するとやはり痛みが出る、、、。


自分自身もそのような選手を多くみてきました。


しかし、本当に骨盤・股関節だけをみていれば良いのだろうか。


そんなに単純な病態なのか?



私は、鼠径部痛の患者様に限らないが、病態を把握する際に、いきなり患部か

らアプローチするのではなく、まず『姿勢』から、全身をみるように心がけて

います。


それは、痛みがでている部位は大抵が結果的にでていることが多いからです。



姿勢を前後・左右からみると、人それぞれ多種多様で全く同じ人はいません

が、左右からみると大きく5つに分類されます。





そして、サッカー選手に多いのはこの2つ姿勢。

 


腰の反りが強く、かつ背中は猫背になっています。


 

キック動作を多用するとことにより、股関節の前面の筋肉である、腸腰筋・大

直筋・大腿筋膜張筋・内転筋などが硬くなり、その結果、骨盤が前方へ傾

き、それに伴い腰の反りも強くなります。

 

さらに、腰の反りのつり合いをとるために、背中も猫背になります。




前後から(今回は後方から鼠径部痛の患者様)姿勢をみると、





蹴り足(痛い側)の骨盤が前に傾き、大腿骨・下腿骨は内側に捻じれ、足の内側

のアーチの低下、さらに背中も捻じれるなど、あらゆる関節で捻れがみられます。



このように、姿勢から全身を見ることによって怪しいなというところは、股関節だ

けではなく、首・肩甲骨・背骨・膝・足首・足の指とみえてくるところがたくさんあ

ります。


私が考える股関節と足首、股関節と膝などの関係性は今後お伝えすることとし

て、最後にもう少し骨盤の前傾と鼠径部痛の関係性を掘り下げてみます。



サッカー選手はキック動作を多用することにより、股関節の前面の筋肉であ

る、腸腰筋大腿直筋大腿筋膜張筋内転などが硬くなり、その結果、骨盤

が前方へ傾きます。


さらに、これらの筋肉は大腿骨の前面につくので、大腿骨を前方に引っ張り、

大腿骨を前方へ変移させます。





そして、大腿骨が骨盤に対して前方へ変移し、股関節のずれが生じたままキッ

ク動作を繰り返すことで、股関節が前方ではさまるインピンジメントが起こ

り、鼠径部で痛みを起こします。




これが、鼠径部痛症候群の原因の一つと考えています。


股関節の前面筋を緩めることで一時的には痛みの軽減は図れますが、これら

の筋肉が硬なってしまう原因を追求しなければ根本的な解決にはならないと考

えています。



ですので、私が治療を行う際は、患部だけでなく全身をみるように心がけております。





プラスボディー若葉治療院    熊谷


 





プラスボディー若葉治療院の熊谷です。




今回は、サッカー選手に多い鼠径部の痛みと、太ももの後ろ(ハムストリングス)

の痛みの関連性についてまとめてみました。



先日、大学1年生 男性 サッカー部 ポジション:MF 利き足:右



主訴: 歩いていると太ももの後ろが痛む

     ボールを強く蹴ると、右股関節の付け根の痛みがでる



という患者様が来院下さいました。



話を聞くと、最初に鼠径部の痛みから始まり、その後、太ももの後ろの痛みが

出始めたそうです。来院時は、歩いていても太ももの裏が痛む程でした。




まず、立位姿勢を見てみます。



重心は大きく左に偏移していました。








各関節を見てみると、腰の前方への反りが強く、特に右の骨盤は大きく前方へ傾き、さらに右の大腿・下腿部は内側へ捻じれてていました。



太ももの後ろを触わると、ハムストリングスの張りが全体的に強くありました。



私見ですが、今回のハムストリングスの張り・痛みは、骨盤が前方へ強く傾い

た結果、相対的にハムストリングスが伸ばされて症状が出ていると考えまし

た。(下図参照)


  

        


では、なぜ骨盤が傾いてしまうのか?というとろこなんですが、今回は治

療の中で考えられる要因を全て排除し治療しました。(今後、ブログの中で考えを伝え

られればと思っております。)



すると、歩行時の痛みはほぼ無くなり、姿勢もこう変わりました。



(治療前) → (治療後)


  



(治療前) → (治療後)


 





片脚立位・スクワットはこう変わりました。


(治療前) 
  

(治療後)
  


今回の患者様は、鼠径部の痛みがありながらも、利き足である右足を中心に

ボールを蹴りつづけ、それが骨盤の傾きをつくり、ハムストリングスの痛みを誘

発したものと考えました。



今回は、一番の主訴は歩行時の太ももの後ろの痛みでしたので、そこの治療

を優先しましたが、根本的な治療は、




なぜ、鼠径部が痛くなってしまったのか?




を解決することだと思います。



しかし、鼠径部痛の原因もまた数多くあります。



今後は、このブログを通して、私が考える鼠径部痛の原因も伝えられればと

思っています。




プラスボディー若葉治療院  熊谷





故障サインの見つけ方 ~肩関節~


プラスボディー若葉治療院の熊谷です。



今回は、野球・バレーボール・テニスなどのオーバーハンドスポーツで多い肩の障害に対する治療法、、、ではなく、




周囲の大人や仲間が気づける、肩関節における故障サインの見つけ方を紹介したいと思います。



私も普段から治療の効果判定の一つとして行っているチェック方法でもありますが、必ずこの2つは確認します。




チェック①

肩を前方から上に挙げた時、腕が耳よりも後方へ行くか。

 





 


※自分の理想としては、後頭部が見えるくらいは挙げたい。



チェック②

肩を側方から挙げた際に、腕と耳との距離がこぶし1個分以上開いていないか。







 


※自分の理想としては、腕が耳にかぶさるくらい挙げたい。








2人の患者様は、治療後に理想である後頭部が見えるくらいまで肩を挙げることが可能となりました。



治療前→治療後







治療前→治療後









また、肩関節の可動域が少なくなると肘関節に障害を起こすことが多々あります。



さらに、肩関節の可動域が広がることで、障害予防だけでなく、パフォーマンスの向上にもつながると考えます。



この2つのチェック方法はとても簡単にできるので、障害予防・パフォーマンスの向上を目的に、ご家族や選手同士で是非行ってみて下さい。






プラスボディー若葉治療院   熊谷 祐樹







 

     今年の5月からプラスボディー若葉治療院に着任しました熊谷祐樹です。

 

 

これまでの、スポーツ整形外科クリニックで理学療法士として勤務していた経験を生かし、

 

目の前の患者様と真剣に向き合い、たくさんの方を笑顔にできるよう日々精神していきたい

 

と思いますのでよろしくお願いいたします。

 

・・・・・・・・・・・・・・・

 

  昨日の夜、小学5年生 競技種目ドッジボール 

 

  主訴:ボールを投げるときに右肩の前が痛くて思いっきり投げられない

 

 

 という患者様が来院下さいました。

 

       <治療前>

  

 

  肩を挙げてもらうと、このくらいで痛みがありこれ以上自力では挙げられませんでした。

 

  緊張している様子でしたので、話を聞きながら、肩甲骨を少し動かしました。

 

  話を聞くと、昨日から痛くなり、明日は大会が控えているそうです。

  

  最近は、大会前ということもあり、練習をかなり頑張っていたそうです。

 

   

   肩甲骨に対してのアプローチ後、再度チェックしてみました。

   

 

   

     <治療後 中間>

 

 

   耳のラインまでは自力で挙げられるようになりました。

   

  しかし、素振りをしてもらうとまだ痛みます、、、。

 

 根拠はありませんが、まだまだいけるなと思いました。

 

  もう少し肩甲骨を動かし、首から腰にかけての脊骨の硬さもあったのでアプローチ

  してみました。

 

     <治療後 最終>

 

  

  「肩を挙げてみて下さい。」

 

 

  『えっっ!! 痛くないっっ!! 何で!?』

 

 

  思いっきり素振りをしてもらったり、ドッジボール用のボールは無かったので、テニスボールを投げてもらいました。

 

  『痛くない!!』

 

治療前→治療後

 

  これで明日は投げれるかな?(^_^)

 

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  新チームになって挑む新人戦、高校生最後の集大成である選手権と日々の練習の成果を存分に発揮する季節となりました。

 

勝利に向かって練習に励む一方で、大事な大会を前に怪我をする選手も増えてきます。

 

 

野球、バレーボール、テニスなどのオーバーハンドスポーツでは肩の障害、サッカー、陸上、野球、バレーボールとスポーツ全般においては腰の障害などが特にみられます。

 

しかし、これらの障害は定期的なチェックで大半は防げるものだと私は思っています。それは、周囲の人が選手の異変に気づいてあげることです。

 

 

私が選手皆さんの力になれることとして、周囲の大人や仲間が気づける故障のサインの見つけ方を紹介できればと思っています。

 

 

  

 

 プラスボディー若葉治療院    熊谷 祐樹

腰椎分離症

今回は、腰椎分離症について私の私見をふまえてまとめてみようと思います。



まず疫学的なところとして、


腰椎の関節突起間部で骨性の連絡がなくなった場合、腰椎分離症と呼ば

れる。

5腰椎に好発し、成長期の運動選手に腰痛を主訴とすることが多い。

疲労骨折である。

発症メカニズムとしては、伸展・回旋ストレス疲労骨折発生に重要な運動方向であるといえる。



伸展・回旋ストレスの原因としては、股関節柔軟性の低下による腰椎の代償動作が、関節突起幹部へのメカニカルストレスを集中させている。

具体的には、股関節伸展制限を代償する形での骨盤過前傾、腰椎過前彎や、股関節外旋筋群の柔軟性低下が、骨盤回旋不足による代償的な体幹回旋により腰椎の過回旋を起こすなどである。


さらに、腹横筋や殿筋群の筋力低下もストレスの原因と考えられている。


ここまでは、文献でもよく書かれていることである。たしかに、股関節周囲筋の柔軟性を獲得したり、体幹筋、殿筋を強化することで症状は一時的には改善するが、しかし改善しないケースも多々ある。

本当にそれは根本的な治療になっているのだろうか。そもそも、長期間スポーツ離脱を余儀なくされてしまう分離症を発症する前に、食い止めることが大切なのではないかと私は思う。

ここからは、私の私見ですが、やはり局所だけでなく全身的にみていくことでみえてくるものがあると思う。



この図のように、距骨下関節過回内があると、脛骨・大腿骨を内旋させ、かつ下方へ落とす。その結果、同側骨盤が下制し、腸腰筋が引っ張られ、第5腰椎の伸展・回旋を起こす。この引っ張りストレスが慢性的に加わることにより、分離症が起こるのではと考える。


と考えると、股関節の柔軟性の獲得、体幹筋の強化だけをやっていても症状の根本的な治療にはならず、最悪の場合、分離症の再発や憎悪を起こすと考える。

アプローチとしては、距骨下関節過回内を修正することが根本的な治療になるのかもしれない。