U-23日本代表のまとまり?パリ五輪での可能性は……。 | ロメロの言いたい放題

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NHKの解説者で前園真聖が話していたが、1996年アトランタオリンピックが開催された時代にウズベキスタンは強くなかったと話していたが、私の記憶ではソビエト連邦が欧州フットボール連盟(UEFA)加盟だった関係で、ウズベキスタンは中央アジアに位置してる関係で、独立後、欧州フットボール連盟(UEFA)かアジアフットボール連盟(AFC)か選択できたが、1994年にAFCに加入した。初めて参加した国際大会である1994年・広島アジア大会で優勝し、一躍アジアサッカーの雄に名乗りをあげた。以降はAFCアジアカップに於いてグループリーグ敗退が続いていたが、2004年度・2007年度には連続してアジアカップ決勝トーナメント(ベスト8)に進出した。

NHKの解説者の仕事を任されてるのだからU23日本代表と対戦する国の事くらいしっかり調べておくべきである。

 

U-23日本代表のまとまりは今大会限定?パリ五輪で壊れる可能性も秘める理由とは

U-23日本代表は、現地時間5月3日、AFC U23アジアカップカタール2024・決勝戦でU-23ウズベキスタン代表と対戦し、1-0で勝利した。4大会ぶり2度目のアジア制覇を達成したU23も本代表だが、今大会のチームは“まとまり”が素晴らしかったが、あくまで大会限定のもので、パリ五輪本戦では一気にその強みを失う可能性もあります。

それでは、解析して行きましょう。

 

●接戦に強いチームの特徴が際立った一戦

ロスタイムに入った91分に山田楓喜がゴールした。99分にPKをとられるが、GK小久保怜央ブライアンがストップした。最後は10人(荒木遼太郎が負傷によりピッチの外へ)になりながら守り切り、アジアチャンピオンとしてパリ五輪に臨むことになった。

U-23ウズベキスタン代表はこれまでの対戦相手よりワンランク上の攻守を見せ、前半はかなり押し込まれたが、そこを乗り切ったことも含めて、接戦に強いこのチームの特徴が際どい勝負の中で際立っていた。

 

全員がハードワークできる。均質的でタイミング、アイデアを共有しやすい。短期間でチームをまとめるのに向いていて、選手が入れ替わっても一定水準を保てる。日程の厳しい今大会を勝ち抜くために有利な条件をU-23日本代表は有していた。

大会に臨むプラン、編成、コンディショニング、選手のローテーションなど良い準備をしてきた成果が現れていました。

 

前半は、U-23ウズベキスタン代表が優勢でした。プレッシングの速さ、組織力に優れていて、U-23日本代表はこれまでの試合のようにパスワークで相手陣内に運ぶことが出来ませんでした。しかし、劣勢の中でも決定機は作らせておらず、厳しい内容にも動じない強さが感じられていました。

 

●選手が替わっても戦術が変わらない

後半に入ると藤田譲瑠チマが攻守をつないでチームを牽引していく。コントロールの正確さ、キックのインパクトの強さ(この技術は名波を思い出される)、敏捷性とパワー(中田英寿のボデーバランスを思い出される)は圧倒的だった。苦しい局面でも攻守に渡って打開できる能力は大会MVPに相応しかった。

しかし、その盛り返す勢いも15分間ほどで止まり、再び押し込まれる展開になる。62分に松木玖生→荒木遼太郎、藤尾翔太→平河悠の交替を行う。更に佐藤恵允→山田、山本理仁→川﨑颯太と2回の交替で4人を入れ替えた。選手が替わっても戦術は変わらず、選手の特徴は違ってもチームとして同じ水準のプレーができるのは今回のチームの強みである。

76分、平河が自陣深くから大きく蹴り出したボールを追った荒木が、飛び出してきたGKと激しく激突した。衝突した後、額を地面に打ちつけた。脳震とうも疑われたが、荒木は立ち上がってプレーを続けた。この間の中断もあり、ロスタイム表示は11分だった。

 

ロスタイムに入ってすぐの91分、U-23日本代表が得点する。

 

CB高井幸大が相手陣内でインターセプトし、タックルをヒールキックでかわして藤田へパス。藤田からすかさず荒木へ縦パスが入り、荒木がフリック。テンポの良い展開で時間をもらった山田は狙いすまして力強い左足のシュートをねじ込んだ。ボール奪取からの素早いパスワークによるショートカウンターだった。

99分、自陣ゴール前で競り合った関根大輝の腕にヘディングシュートが当たり、PKをとられる(これは、国際試合ありありの判定で、腕が下がっており明らかに日本であれば「No Foul」だろうが、何事も問題にならない様な判定でPKとなった)。しかし、GK小久保がコースを読み切って見事に止めた。

 

104分には、衝突後も何事もなかったようにプレーしていた荒木が倒れて担架で運び出された。10人になったU-23日本代表だったが3分間を凌ぎきってタイムアップとなった。

 

●使命を見事に果たした大会限定チーム

激戦を制して優勝した今大会だが、大岩剛監督は「パリ五輪にはつながらない」と言っていたそうです。真意は解らないが、実際今回のメンバーがそのままパリ五輪のメンバーになることはない。

 

今大会は23人、五輪は18人の編成なので5人は外れます。更に今大会には招集できなかった欧州でプレーする選手がいます。鈴木唯人・三戸舜介・斉藤光毅・福田師王・福井太智・小田裕太郎、チェイス・アンリは有力候補と言われていて、年齢的には久保建英・鈴木彩艶のA代表選手もオーバーエイジ枠にはならない。更に3人のオーバーエイジも加わるとなると、今大会のメンバーの半分ほどしか残れないかもしれないのです。

力が接近していて、所謂「眼が揃っている」今回のチームはまとまりの良さが素晴らしかった。しかし、より進化するには更にハイレベルな選手が必要になる。すると今度は粒が揃わないのでまとまらなくなる可能性があります。極端な例えになるが、現在のチームにキリアン・エムバペが突然加わったとしたら、あのスピードにパスを合わせなければならないわけで、そうするとミスが増えチームのリズムが壊れるかもしれない。ハイレベルな選手を加えたからといって、単純にチームが強くなるとはかぎらないのです。

 

とはいえ、一時的に今大会のようなまとまりが失われるとしても、より進化するために新たな選手を招集するだろうと思う。

時間は少ないながら、ギャップを埋めることでより高い次元でのまとまりを目指すのではないかと思う。五輪出場権を勝ち獲り、アジア王者にもなったチームは大会限定であって、この先には新たな競争と新たなチームがあるのだろうと考えられる。