5戦で見えた「11勢力図」早くも降格がチラつく東京と札幌の問題点 | ロメロの言いたい放題

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2022年 J1リーグは、開幕から下位を走っていた「ヴィッセル神戸」中断期間積極的な補強をし、残留を決めた。その

翌年2023年J1リーグで「ヴィセル神戸」が優勝した。

有名なジンクスであるが、J1が18チーム制になった2005年以降、延べ21チーム全てがこの通りになっている。 追記欄の勝点順のデータを見れば一目瞭然です。

 

2017J1リーグで札幌は、開幕5試合で勝点4しか取れず、ジンクス通りなら降格だったが 見事に覆した。

2022年9月3日のヴィッセル神戸は、京都サンガ戦で0-2と敗れ、6勝14敗6分け で勝ち点24のまま。開始40秒で先制を許すと前半9分に2失点目と出足の鋭さで圧倒された。

反撃に転じたいところだが、後半14分に DF小林友希が得点機会を阻止すファー ルで一発レッドカードにより退場10人で猛攻に出たが及ばず、残留争いの ライバルに手痛い敗戦を喫した。

残り8試合で自動降格圏の17位に低迷。 16位のガンバ大阪と勝ち点4差離れていた。

今後は、サンフレッチェ広島、横浜F・マリノス、川崎フロンターレと上位クラブの対戦が控えており、J1残留に向け て険しい戦いが続いた。

尚、これまでは開幕5試合で勝点5を取れなければ降格だったが、昨季の札幌がこれを初めて覆した。札幌は夏に積極 補強を行い、ジェイが14試合10得点と大活躍。秋に大きく勝点を伸ばし残留を果たした。しかし、勝点5を取れなかったチームは、勝点10台が多くみられるように低迷が際立つ。

神戸は、試合でMFアンドレス・イニエスタ、FW大迫勇也を負傷で欠いたが、名前だけ見ると豪華な陣容だ。元日本代表のDF酒井高徳、MF山口蛍、FW武藤嘉紀、スピード感あふれるドリブルが武器のFW汰木康也、今夏に鳥栖から移 籍したMF飯野七聖がスタメンに名を連ねベンチには元日本代表のDF槙野智章、MF小林祐希が控えていた。

だが、結果に結びつかない。監督人事も迷走している感が否めない。開幕から7戦白星なしと上昇気流に乗れず、三浦 淳宏監督がわずか1カ月で解任。後任のリュイス・プラナグマ・ラモス暫定監督も2連敗を喫し、スペイン人のミゲル・ アンヘル・ロティーナ監督を招聘した。ところがロティ―ナ監督も就任後リーグ戦2勝1分け6敗で6月下旬に解任。

神戸は、今シーズンセンターバックのDF菊池流帆、世代別のスペイン代表に選出されたMFセルジ・サンペール、元 スペイン代表のFWボージャン・クルキッチが故障により戦線離脱中で、今季途中加入したボランチのMF橋本拳人も7 月にスペイン2部・SDウエスカへ移籍するなど核となる選手が不在の状況も、苦境に拍車をかけている。

Jリーグは序盤の5節が終了。11 初昇格の町田ゼルビアの快進撃が注目されるが、逆にスタートからつまずいた下位4チームが気になります。

その4チームは、17位から東京ヴェルディ、ジュビロ磐田、サガン鳥栖、コンサドーレ札幌です。

中でも東京Vは、選手の技術がしっかりしているし、運動量もある。経験豊富な城福監督の采配も悪くない。ただ、今だに勝ち星がない。開幕から3試合連続で試合終了間際に失点し、2敗1分。その後は逆に2試合連続で終了間際に追いつき、2引き分けと、なかなか勝ち切れない。

試合内容が悪くないのに勝てない。そういう状況が続くと、選手は「また勝てない」と気持ちが後ろ向きになってしまう。

昨季は12最少失点だった守備も、全試合で失点して完封試合がない。だから早い段階で完封勝利を挙げ、勝ち点3を取れれば、チームは乗っていきそうな気がします。

ただ、パリ五輪アジア最終予選を兼ねたし-23アジア杯(4月16日~5月3日・カタール)に、ここまでフリーキックで2点を決めている山田楓喜、京都戦で2点を決めた染野唯月の2人が招集される可能性が高い。

チームの得点源である2人がいない試合を、どう乗り切って勝ち点を増やすことができるか。東京Vにとって大きなカギを握りそうです。

もうひとつ気になるチームは、最下位の札幌です。札幌といえば、ペトロヴィッチ監督の攻撃的サッカーです。

失点は多いが、得点も多い。ところが今季はここまで失点 13で、得点はわずかに2です。攻撃的サッカーは鳴りを潜めています。

その原因は昨夏、攻撃の中心だった「金子拓郎」がディナモ・ザグレブ(クロアチア)にレンタル移籍し、得点力が明らかに落ちたことにあります。更に右サイドから正確なクロスを供給していた「ルーカス・フェルナンデス」、守備の中心だった「田中駿太」がC大阪に移籍した。FWの「小柏剛」は、FC東京に移籍した。更にMFの「福森晃汁」も横浜FCに移籍と中心選手がチームを離れ、その穴が埋まっていないことが原因です。

攻撃力が低下したなら守備を修整すればいいのだが、ヴィッセル神戸戦ではマンツーマン・ディフェンスを徹底させて臨み、大迫勇地、武藤喜紀、宮代大聖を止められず大敗した(1-6)。

1対1の場面で勝てないと、札幌のサッカーは成り立たない。ペトロビッチ・サッカーの限界だろう。

今季のJ1は下位3チームが自動降格。入れ替え戦は行われない。我慢するのか?早めに手を打つのか?

補強も含めてフロントの決断が、残留か降格かのカギを握っているだろう。

今年の最終節でどのような順位になっているか?楽しみです。