Michel Brecker『Tales From The Hudson』 | kumac's Jazz
2007-02-18 11:10:00

Michel Brecker『Tales From The Hudson』

テーマ:1995-1999
 マイケル・ブレッカーは、kumacにとって、未知のミュージシャンだった。kumacがジャズから遠ざかった時期と、彼がグラミー賞をとったりして活躍した時期が重なっている。だから、このブログで追悼をテーマに書く資格はkumacにはない。

 しかし、このブログで彼の作品を書きたくなった。それは、MDんい録音していた先週の土曜日に放送されたNHK-FM「ジャズ・トゥナイト」を、昨日、ずっと聴いていたからです。その日の内容は、マイケル・ブレッカーの追悼特集だった。パーソナリティの渡辺香津美とゲストのジャズ評論家?池上比沙之氏が生前のマイケル・ブレッカーと一緒に演奏したり、一生に語り合ったことを話し合って、マイケル・ブレッカーを、そして彼の残した音楽を回想している。kumacはそれを聴いていて、マイケル・ブレッカーのことが気になるようになった。

 番組で語られたマイケル・ブレッカーのエピソーで一番興味を持ったのは、渡辺香津美がマイケル・ブレッカーの練習を聴いていたときに、マイケルがコルトレーンはこう吹いたんだとコルトレーンが吹いたフレーズをコルトレーンそっくりに吹いて、次ぎに、自分はこう吹きたいんだと、自分が考えているフレーズを吹いて、でも、自分が吹きたいものが吹けないんだと、しきりに練習していた、という話です。そうか、コルトレーンを超える、新しい音楽を彼は追求していたんだと、そのときにkumacは思った。そして、番組で放送された曲は、マイケル・ブレッカーの初リーダー作から「マイ・ワン・アンド・オンリー・ラヴ」というバラード曲だ。これが絶品だ。そして次ぎに、パット・メセニーの作品で「80/81」、チャーリー・ヘイデン&マイケル・ブレッカー「トラヴェルズ」と続く。いいですね。感動しました。

 正直、kumacはマイケル・ブレッカーはどうせフィージョンしかやらないのテナーサックス奏者(正直、ランディとマイケルの区別もつかなかった)だと思っていた。いやあ、全然違う。彼は、ジャズ界の正統な挑戦者だったんですね。今、わかりました。

 でこの作品『Tales From The Hudson』は、彼の5年半ぶりで4作目のリーダー作です。そして、全編アコースティックでの演奏です。メンバーが、パット・メセニー(g)、ジャック・デジェネット(ds)、デイブ・ホランド(b)、ジョーイ・カルデラッツォ(p)です。マッコイ・タイナーが2曲のみ参加してます。とても、感覚が新しい演奏です(って、もう10年前の演奏です)。最近は、なかなか新しい音に挑戦しようとするミュージシャンが聴けない時代だと思います。それは、懐かしい音が、ずっともてはやされている気がするからです。kumacも、その傾向があります。ジャズによる表現の可能性はもうないのか、それとも、無尽蔵なのか、わかりませんが、テナーサックスでコルトレーンやロリンズを超えて新しい表現を作り出す作業は、かなり困難だと思います。その中で、常に挑戦者として存在することはかなりの努力を必要とするのでしょう。このアルバムは、真っ正面から、それに挑んでいます。

 メセニーの疾走感のある引きまくりのフレーズとマイケル・ブレッカーの歯切れのいい、火花を散らすようななフレーズは、とても勢いがあって聴きごたえがあります。

 kumac的評価  スイング感4 創造性4 歴史的価値3 興奮度4 合計16(20点満点)



Michael Brecker

Tales from the Hudson

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