クリアをしたのはだいぶ前なんですが、

続編を遊ぶにあたりこちらの感想も書いておこうと思います。

ネタバレはしていません。

 

「Voice of Cards ドラゴンの島」

ゲームマスターがすべてのセリフと状況をナレーションしてくれる

変わったゲームです。

主人公だろうとヒロインだろうとボスだろうと全部同じ人の声。

だがそれがいい。

安元洋貴さんの声が素晴らしくてはまります。

戦闘でクリティカルを出したり早く終わらせたりすると褒めてくれるので

毎回褒めてもらえるか期待しながら戦っていました。

 

すべてがカードで表されていて、裏返したり横にしたり燃えたりと

カードと一言でいっても多種多様な表現をしてくれます。

シナリオもシリアスかと思ったら真面目にふざけてきたり大変面白い。

体験版が出てるのでぜひ試しに遊んでみてほしい。

本編を買う予定の人も絶対体験版を遊んでほしい。

引継ぎはないけれどやるのとやらないのとではキャラの掘り下げが違う。

 

おそらくこれはテーブルトークRPGを

ゲーム機で体験しちゃおうというコンセプトのゲーム。

存在は知っていたけれど参加したりするのは敷居が高いと思っていたので

雰囲気を味わえるうえ、ゲーム機だからこそできる派手さがあって本当お得。

あっちは人数いないとできないけれど、こっちは気軽に1人でできます。

 

image

 

戦闘画面はテーブルの上にカードを並べてサイコロを転がし、ダメージを決めます。

その動作が今テーブルトークRPGを遊んでいるというイメージに繋がって新鮮です。

そして左上のジェムを消費して必殺技や魔法を使います。

キャラのターンごとに追加されるんですが、

上から降って箱に入る時の音が最高に良い。

なんだかリアルにほしい。

こうやって沼に引きずり込もうとしているのか。

戦闘のルールは難しいことはないのでドラクエ感覚でできます。

 

さらにコレクション要素としてキャラクターやモンスター、

アイテムまでカードとして集めることができます。

ひとつひとつにコメントがついていて、さらに裏面まであるという贅沢さ。

裏面の内容はさすがヨコオさんと思ってしまうような内容。

 

たとえばこのケダマ。

ドラクエのスライム的な立ち位置にいるっぽいかわいい?モンスターのカード。

 

image

 

「成長期になると顔が覆われるほど毛が伸びる。

 伸びすぎて困ったときは、

 他の魔物に毛をむしってもらうことすらあるらしい」

 

こういう習性があるのかとほのぼのします。

そして裏面。

 

image

 

「年を取ると抜け毛が激しくなる。

 ハゲができると悲しみのあまり体液が涙となって流れ出し、

 ミイラのように干からびて死ぬ。」

 

なんで!こんな!!ことに!!!

 

と思わずにはいられませんが、この毒っ気が癖になる。

これはやりこんで全部集めて読むしかない。

 

でもその作業の作業感がとても強い。むしろこれは作業だ(言い切る)

でもその先に面白いテキストが待っているからと思える人には

向いているゲームだと思います。

BGMもとても良いのではかどるよ。安元さんのボイスも聞き放題。

大変オススメです。みんなで作業をしよう。

 

ただその安元さんの癒しボイスのせいか単調な動きのせいか眠くなるのが欠点。

一気に進めるのではなくゆっくりと寝る前に遊ぶのが最適だと思っています。

 

そしてキャラクターデザインの藤坂公彦さんのイラストがめちゃくちゃ綺麗で

ファンタジーな衣装を描かせたら一番だと思っています。

 

 

主人公結構クズな(選択肢ができる)のにイラストだと素敵!

このゴージャスでファンタジーなキャラクター達をもっとみんな見るべきだと思う。

もっと広まってほしい。

ゲーム画面なのに箔押し加工されているカードのようにみえる様を

もっと見てほしい。

 

ゲーム自体に派手さはないけれど隙間時間に遊べる堅実なゲームです。

睡眠導入剤としても良いのでぜひ!