アメリカン・フィクション | バツイチアラカンオヤジの映画日記

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観た映画やドラマ、その他について、基本的にネタバレ無しで!無責任に感想を書き留めていきます。あらすじはコピペせず自分なりの文章でボケ防止を図りっているので当てにならないかも?!

アカデミー作品賞にノミネートされている本作がAmazonプライムビデオに来てるって知って早速、チェックしたヤツ!あらすじ読んでもちょっと想像出来なかったんですが本作の制作意図?と思えた「免罪符」をまんまと実感させられたし、いっとき話題になった「白すぎるオスカー」への反論のようにも受け取れました。

白人の望む「黒人文学」を卑下し続ける作家のモンク(ジェフリー・ライト)。しかし彼が執筆する純文学は殆ど評価されず教職で生活をなり立てていた。そんな中でモンクの姉が急死し、母親のアルツハイマーが発症、大金が必要になった彼はどうにもいかない現実に嫌味を込めて白人受けの良い「マイ・パフォロジー」を書きあげ出版社に送ると莫大な契約金が転がり込むのだが・・・

オープニングエピソードがいい感じで掴まれました♪差別用語は悪いものだけどその背景を理解することもないのは本末転倒な気がしましたね。何か、ルールは厳守するけれ、どうしてそういったルールが設けられたのか?を気にしない、気にならない想像力の欠落した人たちが身の回りに沢山いるのでこのエピソードは印象深かったです。コンプライアンスなんかもこれと同じ様になりつつあるよな~形骸化って云うんですかね?

観ていて感じたのは「ゲット・アウト」や「ルース・エドガー」とは違って黒人は他人種より優れていると強い主張とは違ってモンクは「黒人」としてひとくくりにされたくなかったのかな?って、要は「白人」と同じ様に接しろよ!扱ってくれよ!って白人さえ羨むほどの裕福な家庭に生まれ不自由もなく育ってきたモンクにとって手に入らなかったのはそれだけだったのかも?とも感じました。それも兄の一言「本当のおれ」?で黒人として自分をくくっていたのは外ならぬ自分であって、括る事の無意味さが判ったような、自分も黒人を取り巻く色々な事柄にこの作品を通じて真摯に向き合った様な、、、気にさせる「免罪符」を手にしたようなwww

ジョニウォカ赤のエピソードも上手いし、ロレインのエプロンのくだりもアジア系が結露で見下されるくだりも色々裏読みしちゃいますし、何よりラストはトリッキーに笑わせてくれますが本作を免罪符と捉えるか?、純粋にコメディとして楽しめるか?あんたはどっち?と問うてるように思える作品、どちらにしても面白い!作品でした♪

 

「アメリカン・フィクション」 オススメ度 ★★★

 

 

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