あなたの大事な人に殺人の過去があったらどうしますか 【天祢 涼】

<読んだきっかけ>
タイトルに惹かれて借りた。

<あらすじ>
タイトルの通り。
子供の頃から、言いたい事を上手く言えない藤沢彩。
社会人になり・・・
職場の田中心葉に心惹かれる。
少しずつ心葉と心葉の同期の千暁と仲良くなり、3人で親しくなっていったが、
ある日の朝礼で心葉が「ぼくは、人を殺したことがあります」と告白したことから、

関係性が変わっていき・・・

<感想>
ん、最初・・・性別が分からなく、読みにくかった。
心葉・千暁。の二人は男性
藤沢彩は、女性。です

本書の舞台は、相模原(神奈川県)
よって、相模大野とか町田とか横浜相鉄線(電車)とか、
馴染みがありすぎて読みやすかったし、想像しやすかったけど・・・
あんまり有名な場所では無いので、知らない人は読みにくいだろうなぁと思った。
あと、主要登場人物の一人に「藤沢」がいるのに笑えた。
藤沢も神奈川県にあります。。。ややこし~~~(笑)

内容ね・・・
まさにタイトル通り
「あなたの大事な人に殺人の過去があったらどうしますか」
です。
まだ付き合うまではいってないんだけど
「なんか好きだな~」と思ってる人が、過去に殺人の過去があったら?

・・・と。。。。

少しだけ内容に触れますね。






心葉が殺害したのは、千暁の兄だった。と
それを知らずに二人は仲良くなる。
兄を亡くしたことにより、千暁の家庭はボロボロになる。
千暁自身も、兄の代わりをやろうとして自分を見失う。
兄を亡くしたことにより、千暁の人生も困難なものになっていた。
その全ての根源が心葉だったとは・・・。
それを知ってからの、千暁の葛藤がエグかった。

あと、一応 千暁の母親が何者かに殺害されるというミステリ。
ん、このミステリ部分が無くても充分に濃い内容だった。
読み応えのある内容でしたが・・・
濃すぎる~~~。

 

お気に入り度

★★★☆☆