最も普通の隕石である、Lコンドライト隕石です。知り合いの隕石業者から、お土産で頂きました。
L3~L6に分類され、名称は、Northwest Africa 869 (NWA 869) となって、落下地点は、内緒になっています。
しかし、アルジェリアのTindoufの近くで2000年に発見されたらしいです。
2t以上で数千個見つかっています。したがって、大変安い隕石です。(NETで1.5ドル/g)
普通の隕石ですけど、この隕石が面白いのは、大きな金属鉄粒や巨大コンドリュール(主にケイ酸塩鉱物の丸い粒)、装甲コンドリュール ( 周りに金属硫化物の皮が付いたもの )、炭素質 ? を含んだ角礫岩ということです。
このように、いろいろな要素を含んでいるため、各研究機関の意見が分かれ、分類されずL3~6になっている興味ある隕石です。但し、Lタイプという意見は、一致しているそうです。
尚、コンドリュールの量とそれの不鮮明さは熱変成の大小などで決まりますが、L に付いた数値は、これを表し、1はコンドリュールが無し、3から豊富になり、5から不鮮明になります。
ラベルです。21.53gあります。

落下途中に、爆発割れた面です。
やはり、研磨しないと組織が分からず、つまらないですね。
小さく白く光る所は、鉄などの金属粒です。

落下途中の熱で、焼け溶けた黒い皮が付いています。
