ホームで、買ったばかりの携帯を落として傷つけたことがあります。
でも、今となっては、その傷も想い出の一部なんです。父屋や母のことが気がかりで、滅多に外でなんてかけないのにかけようとした日の。
買ったばかりのバッグをラグーナの植木で傷つけてしまった。お気に入りのハンカチをシャンゼリゼのレストランで落としてきた。
はあっ！！っとため息をその時はつくんだけど、でも後になってみれば、そのほうが味のある想い出になってるの。
小学生の頃、すごく立派なサルノコシカケを見つけて、宝物にしようと思ってたのに、父に『感激なき人生は空虚なり』って書かれてしまって、価値が大幅ダウンしたように思えてがっかりして怒ったことがある。
でも、時が経ってみれば、それはただ綺麗に保存されただけのサルノコシカケより、遥かに価値の高い、むしろよくぞ書いてくれましたと思うような想い出の品となっている。
父の遺品で何が欲しいと言われて真っ先に浮かぶのはそれ。もうもらったしね。っていうか元々私のなんだけど。（笑）
あ、元々は誰のものでもないかー。（笑）（笑）
本でもなんでも、つい綺麗にしておきたがる私だけど、未来からすれば、そんなに神経質になる必要はないんだなぁって、思いました。