オンラインクリニックのモニターをしていただいた方から、「佳子さまの持ち方が話題になっている」というメールをいただきました。

佳子さまの写真をアップするとこのような持ち方でした。

 
私は、気になる持ち方を見かけると、すぐその持ち方を真似てみます。
 
手の甲からの写真を見て真似るので、真似るのは難しいです。また、この指の形になかなかなりません。
佳子さまの写真は、手の甲から撮った写真ですが、それぞれの指が筆記用具にどのように当たっているか分かるように手のひら側から写してみました。
 
人差指が中指で隠れているように見え、中指に力が入っているようなのでこのように持ってみました。人差し指の色が変わってきました。
 
もしこの持ち方なら、筆記具に4本の指が接しているので、「E型:にぎり持ち」と診断します。
 
 
 
私は、基本的には右利きも左利きも同じように持つことを勧めています。
 
 
ただ、笹田教授が述べているように、右利きと左利きでは文字を書くとき違いがあります。例えば横一を書くとき、右利きの場合は鉛筆の上の端を右20度倒すと書きやすいのですが、左利きの場合は左に倒す方が書きやすいかも知れません。
 
オンラインクリニックでは、左利きの方が書きやすいように話を聞きながら問題を解決していきたいと考えています。
 
 
私はこれまで2万人以上の鉛筆の持ち方を写真に撮り診断してきました。
正しい鉛筆の持ち方とは、手に備わった運動機能を上手く使い思い通りに書ける持ち方のことです。長時間書いても疲れません。書くことが楽しくなります。
 
たくさん持ち方を見ていると、とても気になる持ち方があり真似をして持ってみます。先ず持ちにくいです。それでも持ってみると手が痛かったり、指の色が変わる持ち方もあります。
 
私は持ち方を直した方がよいと思うのですが、本人にとっては自然な持ち方です。
2~3歳頃から筆記具を持ち、自分が考案した書きやすい持ち方だからです。
 
気になる持ち方10例(大学生)
 
一度、真似をして持ってみてください。
 
自然発達では正しい持ち方にはなりません。また現在、「正しく持っているのは、大人・子ども・先生も一割以下」なので、周りの正しい持ち方をしている人を見て真似ることもできないのです。お箸の持ち方より厳しい現実があります。
 
でも、持ち方は何歳からでも直せます。

野球や水泳など正しいフォームを身に付けないと良い結果が出せません。野球や水泳と同じように書く姿勢、鉛筆の持ち方も同じ運動学習です。

 

自分の良くない姿勢、持ち方に気づいて直し、意識して正しいフォームを何度も繰り返すと正しいフォームでやれるようになります。

 
 
「書く姿勢・持ち方を甘く見てはいけないー持ち方を診断して直しませんかー」は、自分の持ち方を診断して直せる本です。
 
 
また、まもなく「書く姿勢・持ち方オンラインクリニック」が始まります。もし、書く姿勢・持ち方が気になっている方、第三者に自分の書く姿勢や持ち方を見てほしいという方は、ぜひ受講してください。
 
 
 
佳子さまの“左利き”が話題に! ペンの持ち方が「不思議」「特殊」という声に、専門家「“自己流”になる傾向はある」

週刊女性PRIME / 2022年9月1日 11時0分

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8月7日、カジュアルな装いでガールスカウトのキャンプにご参加した佳子さま

 

「よくまとまっていて素晴らしい発表でした」

 秋篠宮家の次女・佳子さまは8月7日、“ジェンダーの平等”をテーマに話し合った女子中高生たちの発表を聞き、そう感想を寄せられた。

「不思議」「特殊」と言われた持ち方

「ガールスカウト100周年を記念した『インターナショナルキャンプ』を視察された佳子さまは、熱心にメモを取りながら、約2時間に及ぶ発表をお聞きになりました」(皇室担当記者)

 後日、ニュースや皇室番組でその姿が報じられると、SNS上では《佳子さまが左利きと知る朝のニュース》《あら、佳子さまって左利きなんだ》などの声も上がった。

 今回の報道で、左手でペンを握る手元のアップが映し出されたため、“左利きの佳子さま”を国民に広く印象づけたのだ。

「もうひとつ、注目を集めたのが、そのペンの持ち方です。親指でペンと人さし指を包み込み、中指が少し浮くという見慣れない形で、ネット上では“不思議”“特殊”とも言われていました。左利きならではの難しさがあるとはいえ、人に見られる皇族というお立場なのに“しつけ”がなっていないのでは、といった指摘までされることに……」(皇室ジャーナリスト)

 上手に食べたり、字を書いたりするには箸やペンを正しく使用するのが基本で、一般的に“マナー”といわれる。

「字を書く際、左利きの人は右利きの人と同じように筆記用具を使用できるわけではありません」

 そう解説するのは『発達が気になる子の「できる」を増やすからだ遊び』(小学館)の著者である神奈川県立保健福祉大学の笹田哲教授。

「例えば、ひらがなや漢字には“とめ・はね・はらい”がありますが、右手ではうまく“はらえる”文字も、左手ではできないことが多いです。横書きの場合は、左手の小指側が黒く汚れてしまったり、字が手に隠れて見えづらかったり。

 鉛筆やペンそのものに“右利き用・左利き用”はありませんが、学習するうえでは右利きのほうが効率がよいため、左利きのお子さんが“自己流”の持ち方や姿勢になる傾向はあるでしょう」(笹田教授、以下同)

「大人になってからでも直せる」

 ペンを正しく持てないと、疲れやすい、肩がこる、ペンだこができるなどの症状にもつながるというが、

「利き手は、右脳と左脳の発育結果として、子どもが自ら“選択”するものであり、無理に右利きに矯正すべきではありません。左利きの子どもの周りにいる大人が、その困難さに寄り添ってサポートすればいいでしょう。厳しくしつけるのではなく、“持ち方をこう変えれば字がきれいになるよ”“姿勢を正せば疲れにくくなるよ”と。
 
 ICT(情報通信技術)が進む現代でも、受験や就職活動などのライフイベントで字を書く機会は多く、正しいペンの持ち方を身につけさせることは“大人から子どもへのプレゼント”ともいえます」

 ペンの持ち方は、子どものうちに癖がつくイメージが強いが、笹田教授は「大人になってからでも直せる」と話す。

「マナーの面もそうですが、姿勢や眼精疲労などの心身の不調を改善するために、ペンを正しく持つことは重要です。子どもに比べて大人は、正しい形を認知したうえで意識を持続させることができるので、むしろ効果を感じやすいのではないでしょうか」

 前出の皇室ジャーナリストは語る。

「皇族というお立場上、ペンの持ち方ひとつで品位が問われてしまうのも無理はありません。とはいえ、佳子さまはレフティのプリンセス。左利きならではのハンディがおありだと国民が理解し、あたたかく応援することが求められるでしょう」

 佳子さまの“左利き”は、同じ悩みを抱える人々の励みになるかもしれない。


笹田 哲 神奈川県立保健福祉大学リハビリテーション学科長・教授。作業療法士。『気になる子どものできた!が増える 書字指導アラカルト』(中央法規出版)など著書多数