オットドクロが先日


偉業を成し遂げました。


梨木果歩さんの小説
「からくりからくさ」
たった3日で読み終えたのですビックリマーク


@楽天


単行本で400ページ弱の作品ですから
驚くほど早いとか
 どちらかといえば遅い…
そういうことでは、なくて

オットがふだん読む活字といえば

四星球 漫画

あるいは

Amebaハット 内田康夫(浅見光彦シリーズ)

のみ

なのです。


わたしはちょくちょく本を読む方で
「これはいい!」と感じたものは
オットにも薦めるのですが

まず、読みません むっ


こちらも慣れたもので
数日、目に付くところに置いてダメなら
さっさとひき払いますw

でもこの作品だけは

絶対、読んだ方がいい。
最初だけでも、とにかく、読んで。
とばし読みでもいいから、読んで。


と、2週間言い続けましたDASH!


その甲斐あってか
しぶしぶ読み始めたオット

最後までじっくり
行きつ戻りつしながら
読みきったのでしたぱちぱち拍手

そしていたく、感銘をうけていました長音記号2

本

梨木果歩さんは映画化された
『西の魔女が死んだ』が有名ですが
わたしはこの作品がはじめて。

草木染めや手織りを日常とする若い女性4人の
淡々としたつつましやかな共同生活を描いた
ファンタジーで、ミステリーで、
ささやかで、壮大な、
緻密に、大胆に、地道に織り上げられる
物語の全容がみえたとき

相反するひとつのものを可視化する力に
圧倒され・・・波
神々しくさえ感じました。


それから
女という生き物の性
それをちょうどよく飼い慣らすための
手仕事の大切さや

男という生き物の性も
端的にあらわされています。

脈々と続き、からみ合い、時に変化する人類の営みは
まさしく
からくり仕掛けの、唐草の様相 蛇
なのです。


ちょうど Botanic Greenさんの
緑葉染め手織りについて書いたタイミングで
この小説が手元に来たのも、
不思議なご縁。

10年前の作品でありながら
まったく古びていない
時代を問わないお話ですが
もし携帯電話携帯が入り込んできたら
全然違ってしまうのだろうなあ。


ありとあらゆる命、暮らし、血縁、文化、民族、歴史…
変わりながらつむがれ続けるものに
心惹かれる人におすすめですドキドキ


からくりからくさ (新潮文庫)/梨木 香歩

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