家族がこぞってコロナ感染。一週間の自宅療養となった。今さら?感があるがみんな初感染。よくぞ今まで。私はすでに2年前、一番世間が騒がしかったころに感染し、10日間のホテル暮らしを余儀なくされたのはもはや懐かしい。そのおかげか、一応、家庭内別居したためか、感染は・・・多分しなかったのだろうか。体調が大きく崩れることは無かったが、喉の調子が悪かったり、微妙に体温が平熱よりも高かったり。体の中で抗体が戦っているんだろうなあ、という感じだった。どうにかみな体調は戻ったがこの土日は最後の調整。ほぼ自宅で過ごした。

 といった状況で、撮りためた番組を見て、CATVチューナーのHDDを整理する。

 まずは 日本百名山「大峯奥駈道をいく」北海道の冬季単独縦断を達成し、植村直巳冒険賞を受賞した今勢いのある登山家、というか冒険家、というか。野村良太さんが熊野神社本宮から吉野山までの約100キロの道のりを踏破した記録。役行者が開いたという修験の道は、道中の山頂や宿坊などに靡(なびき)と呼ばれる行場があり、その数75を超える。役行者と同じ、北向きに歩くことを順峯、反対を逆峯というそうだが、番組では順峯でたどった。

                     全ルートを一度に歩くと10日ほどかかるのだろうか。番組では中間地点の「前鬼小仲坊」・・・修行者を襲っていた鬼を役行者が改心させて、宿坊を守り修行者の便宜を図るよう命じたという・・・で一区切り、数週間後に再びここからスタート、という内容だった。
 標高はアルプスなどに比べればさほど高くなく、最高地点の八経ヶ岳で1900mほど。しかし、500m余りの峠から、1300mの山頂へ、と数百メートルの登下降を繰り返す道のりは過酷だ。やはり登山というよりも修行という道なのだろう。

 


春の吉野山で上千本あたりで見かけた大峯奥駈道の案内図。

金峯山寺。本堂内には巨大な蔵王権現像が並び立つ。

 



 そして、ブラタモリ「秘境、黒部渓谷~黒部の絶景は電源開発の軌跡にあり?」新幹線の黒部宇奈月温泉からスタートし、黒部川扇状地の絶景の秘密を、扇の要となる愛本橋から眺め、上流へ。戦中、戦後の経済成長を支えた巨大なエネルギーを得るために黒部川の奥へと開発の手を伸ばしていった跡をたどっていった。欅平からは地下のエレベーターや高熱トンネルのトロッコ、黒四地下発電所と今後観光開発されている予定のスポットが次々と。歩いてたどった時には、地上に姿を現すところだけしか見ることができなかった核心部、今後、見学ツアーが始まったらぜひ行ってみたいものだ。

  2013年下ノ廊下探訪記


宇奈月温泉駅からトロッコ列車に。

欅平までは観光客が多い。今後、この先にも観光コースが開かれるそうだが。

新旧の黒三発電所。この奥、山の中に垂直差200mのエレベーターが潜んでいるそうだ。

水平歩道、大太鼓付近の道の様子。

対岸を歩くパーティを撮らせてもらった。

関電人見宿舎内を通過中。高熱トンネルに通じるトロッコトンネルが網の目のように広がる。奥からは熱気。

仙人谷ダムの上から、黒四地下発電所に続くトロッコ線路と、その下に発電所からの排水管。

仙人谷ダムの上から。暗かったのでぶれてますね。

さらに旧日電歩道に入ると、対岸の山に黒四地下発電所で作られた電気を送り出す、送電線の口がぽっかりと空いている。何かの秘密基地のようでもあり、お化けの口のようでもあり、

2日かけて、黒四ダムまで到達。真下から見上げる堤体は巨大だ。