不謹慎でもいい! 『黒飯』 が好きだ |    遠い目の食いしん坊

不謹慎でもいい! 『黒飯』 が好きだ

もち米関係が昔から大好きだ。

餅はもちろん、赤飯、おこわなんでも来いだ。

もち米関係で一番好きなのが『黒飯』(こくはん)と、ここで告白したら不謹慎だろうか。
不謹慎でも告白する価値のあるのが、この『黒飯』(こくはん)だ。

実はこの『黒飯』は、北海道のお葬式や法事で出てくる折り詰めの一品で一般のお店ではお目にかかることがなく、悲しい席でしか味わうことが出来ない。
おめでたいときは「赤飯」。 葬儀や法事に出すのが「黒飯」だ。


もち米にお正月の黒豆と同じ豆が入っていて、ごま塩がついてくる。
イメージ的には大好きな『豆もち』。
ふっくら炊かれた香ばしい黒豆と、もっちもちのもち米がごま塩で引き締まりなんとも言えないハーモニー。噛めば噛むほどこれまた美味しい。
重要なのは、「冷えていること」。
温かいのは食べたことがないけど、経木の箱に詰められた冷たいのが美味しい。


大好物だけど、いつでもありつけない このもどかしさ。

大好物だけど、公言しにくい このもどかしさ。



たまに帰国して実家の母に「甘納豆の入ったお赤飯が食べたいな。」などとリクエストする私だけど、

まさか「黒豆の入った黒飯が食べたいな。ほら、葬式の♪」 なんて言える訳がない。