バレエスタジオ・パレットの発表会が4月ももう終わる、4月30日(日)にまつもと市民芸術館で行われます。
午後2時、開幕です。
コロナ禍を乗り越えて、実に2019年以来。
今回も、影アナ席から、アナウンスとナレーションを担当します。
2019年の様子は、以前のブログに残っています。
心温まる公演でした。
そう、わたしの暮らしも大きく変わった4年間でした。
委嘱仕事が変わり、ブログもひっこし家族も増え、2世帯にわかれました。
バレエスタジオ・パレットの香川先生にも、大きな波があった年月でした。
コロナ禍の中でもZOOMなども使いながらのさまざまレッスンを構築しているなか
ある日、病魔が彼女を襲いました。
脳内出血。
一命をとりとめたものの、麻痺が残った右半身。3か月の入院後、リハビリの日々。
塞翁が馬。ちょうどコロナ禍であった期間。
専念しつつ、大げさに騒がれることなくSNSや表舞台から自然なフェードアウトがかなっていました。
いまも、彼女が困難な日々を過ごしていたことを知る人は関係者のみ。
明るい明るい彼女が笑顔そのままに、コロナも明けてきたので復活、ダイエットがかなってスリムになって登場。
それが目に見える部分です。
いまも、リハビリは続いています。
けれど、まだ、生徒さんたちと一緒に舞い踊るところまではいけません。
香川先生は考えました。
彼女たちの世界を濁したくない。でも、同じステージで、同じ空間で、一緒に舞台を作る。
その想いの共有、そっと、でもしっかりと、背中を押すわたしでいたい。いつものように。
そしてできたのが、第2幕の「虹色のふね」です。
生徒さんたちが踊り始める前の冒頭部、香川先生がステージで「表現」します。
今の彼女が表せる五感と身体機能のすべてを使って。
それは音楽ではなく、彼女自身が紡いだ「言葉」とともに。
生徒さんたちと、ずっと子供たちと伴走してきた親御さん方と、彼女をとりまくすべての人に。
言葉を伝えます。その身体で。
「大丈夫」「大丈夫」みんなにいろんなことがあったよね、でも、「大丈夫」
いとなみは、止まない。そんな想いの「詩(うた)」 虹色のふね。
冒頭の3分30秒、僭越ながら、その詩を舞台袖から池内がナレーションします。
その声に合わせて香川先生が
「今」を舞います。
そして、そこから、生徒さんたちの世界に移行して第2幕は開いていくのです。
どうぞ、ご来場ください。入場無料です。
こどもたちは、きらきらと小さな星たちの詩を全身で、奏でます。
第一部は、クラシック。
第二部は、今、書かせていただいた、虹色のふね
第三部は、コンチェルト四季。です。
打ち合わせの時の香川先生をお撮りしました。
そして、これを書くことを、ご快諾いただきました。
想いを共有して当日を迎えたいと思っています。