第33回 4年上原光紀 | 慶應義塾体育会ホッケー部女子部の日記

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こんにちは!一年ぶりのブログです。法学部政治学科4年の上原光紀と申します。


いよいよ秋リーグが始まります。
ホッケー部ブログを書くのも、もうこれで最後でしょうか。
今の思いを、ちょっと熱く長く書こうと思います。

私は大学に入るまでしっかり体を動かすような運動もしたことがありませんでした。
やったことがあるのは弓道や馬術など個人技で、それもそこそこ出来るようになると満足して、別の新しいことを始める…そんな広く浅い、それなりに楽しい学生生活を送って来ました。

そんな私が大学に入って初めて飛び込んだ体育会という世界。

部員一人一人が自分にストイック
で、上を目指していて、時には仲間とも本音でぶつかり合う。
いつも優しくて、綺麗な先輩方が、グラウンドでがむしゃらに戦う姿は、本当に本当にかっこよかった。そんな先輩方を見て、本気で憧れました。こんなに熱くなれるものがあるんだ!私もこの人たちの一員になりたい!
そう思って入部しました。

この部に入って、本気でやらないと楽しくないって事と、その楽しさの上限が、今まで100パーセントだと思ってたものが、200パーセントまであった!という事を、知りました。

本当に全力でやりきった人だけが到達できる心地よい達成感。
それを部員みんなと味わいたい、そう、常に思いながら走って来た四年間。

思い返せば何度も悩み、小さな壁にもたくさんぶつかりました。二年生の時は長い期間、怪我に悩まされました。技術もない自分には足しかない、そう自分でも思っていたし周りからもみつきは足が武器だと思われているのも感じていたから、唯一のとりえを発揮できないもどかしさと焦りでホッケーをキライになりそうな時もありました。
とにかく怪我をしてしまっては、体育会という世界の中では、グラウンドに立って戦うという意味では戦力外。グラウンドに立ちたい気持ちばかりが増しました。

三年生ではトレーナーの指導とトレーニングの成果でだいぶ怪我をしにくい体になって、試合に出られるようになりました。
でも「光紀は足が早いから」「もっと足を使ってプレーしたらいい」そう言われるのが、ありがたい事なのだけど、自信のない私には、自分にはそれしか取り柄がないように思われている気がして、悔しかった。だからドリブルを上手くなってやろうと思いました。

こういう小さい壁や悩みにぶち当たったことも、それを自力で乗り越えようとした事も今までの人生でそんなになかったように思うから、ホッケー部に入ってだいぶ色々考えるようになったなぁ、成長したのかなぁと我ながら思います。笑


私は引退して社会人になってからは、グラウンドに来る事も出来ないと思います。このホッケー部に恩返しすることが出来なくなってしまうから、今のうちに部に残せるものは何でも残そうと思っています。
でも残せるものなんて技術も知識も大してないから、自分には何ができるか考えました。

出た結論は、一年生の時に自分が憧れ、感動した先輩方のようなプレーヤーに、自分自身がなること。人に感動を与えるプレーをすること。

綺麗なホッケーしようとしても、格上チームに勝てない。でも泥臭く、がむしゃらにやればきっと何か起こせる、勝ちの喜びを得られる。
秋リーグで、それを体現するプレーがしたいです。

そして、そんな私のプレーが、後輩の誰か1人にでもいいから、心に残って、"がむしゃらプレーヤー"の卵が生まれればいいな、とか、今後いつかホッケーにつまづいた時に「あー光紀さんあの時がむしゃらにやってたなぁ。私ももうちょっと頑張ってみようかなぁ」とか誰かが思ってくれる、とか、そういう効果を与えるプレーが残せればいいなと思っています。


大学生にもなって毎日日に焼けながら走り回って、部員とご飯を食べて語り合って、家に帰って寝て起きたらまた部活…笑
こんなローテーションなのに充実した日々を送れたのはホッケー部の仲間がいたからです。

ここで関わった、すべての人たちへの感謝の気持ちを伝えられるリーグ戦にしたいです。

監督・コーチの皆様、先輩方、後輩、樋口先生や飛田さん、k-mixのおばちゃんたち…部活では出せない部分もさらけ出せて、普段の自分を支えて応援してくれた、家族、友人…
すべての方をここでは挙げきれないほど、色んな人たちに支えられて来ました。

そして何より四年間苦楽をともにしてきた、何にも変え難い存在、同期にも感謝しています。

同期っていう言葉の中に、家族でも親友でもライバルでもある、いろんな意味を含んでいると最近よく思います。

この仲間と泣いたり笑ったりできる最後のシーズン。
悔いなくやりきるのみです!
応援宜しくお願い致します。


長文最後まで読んで頂きありがとうございます!