何のために
作詞:北山修
作曲:端田宣彦
風にふるえるオリーブの花
白い壁の教会で
ゆれてかたむく十字架のもと
一人の男がたおれてた
何のために何をゆめみて
歯をくいしばり働いて死ぬのか
ゆれてかたむく十字架のもと
一人の男がたおれてた
われてくだけたステンドグラス
もれる光が目にしみる
戦火にやけたマリアの像に
母の姿を思い出す
何のために何を信じて
歯をくいしばり戦って死ぬのか
戦火にやけたマリアの像に
母の姿を思い出す
何のために何を求めて
傷つきつかれた年老いて死ぬのか
よごれた顔にほほえみうかべ
男はやがて息絶えた
1968(昭和43)年11月10日にリリースされた、ザ・フォーク・クルセダーズ7枚目のシングル曲で、B面は「花のかおりに」北山修さんの歌詞に、端田宣彦さんの曲ですが、編曲が非常にシンプルで、歌詞にマッチしています。
この曲がリリースされた昭和43年は
東大紛争が1月29日に起こり、駒場キャンパスに「止めてくれるなおっ母さん 背中の桜も泣いている男東大どこへ行く」のポスターが貼られ、流行語にもなりました。
その他
メキシコオリンピック開幕
グルノーブルオリンピック開催(冬季)
小笠原諸島日本に復帰
3億円強奪事件
私の強烈な思い出では
M7.9の十勝沖地震が発生して、新潟地震以来の恐怖を味わいます。
世界では
1月5日「プラハの春」が始まり、3月には米軍がソンミ村の500余人を虐殺。
4月4日黒人運動指導者キング牧師、撃たれて死亡。
そして8月、ソ連を中心とするワルシャワ条約機構軍が侵攻。年初から続いた自由化の動きは封じられます。
昭和43年は、この様な年でした。
この曲は、何処の国の、何の戦を歌っているのかは不明です。
私の想像ですが、おそらく8月の「チェコ侵攻」を歌っていると思っています。
東西冷戦。
鉄のカーテン…
今では死語になりましたが、北山修さんの歌詞には、教会を自由の象徴に見立て、それを破壊された哀しみと怒りを感じる事が出来ます。
かつての東側諸国は、信仰の自由はありませんでしたから…
フォークルの曲の中では「帰ってきたヨッパライ」の陰に隠れた様な曲ですが、あの時代を物語る曲の一つとして、いつまでも歌い継がれて欲しいと思います。