NHK会長籾井発言 | 気になる映画とドラマノート

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 NHK会長籾井発言に対するテレ朝モーニングバードのコメンテーターたちが、そろって次のように言ったのには、腹原を抱えてゲラゲラ笑ってしまった。彼らコメンテーターの話は、すべらない話レベルに、おもしろい。「籾井氏が、政府が右と言っているのに、あさっての方向を見るわけに行かない」という発言を問題だ、放送は、政府の暴走のチェック機能を果たすべきものだ、と言うのだが、そんなのは、初めて聞いた。

 政治思想i家は、政府を批判するものだが、放送局というのは、本来、社会の多様な意見を紹介したり、、両論をわかりやすく、紹介するところにマスメデイアの機能があるのであって、「政府批判の機能」は主たる役割なのではない。

 だいいち、そんな政府批判の機能をする、という大変ご立派な報道をやっています、とよくテレ朝は、自負できるものだ、と驚きあきれる。

 実際にやってきたことは、誤報と政治家の発言の曲解解説くらいで、事実をわかりやすく解説するということすら、ようやくできるかできないか、という程度ではないか。

 むしろ、NHK会長が、わたしは、NHKの役割は、政府批判と思っております、なんてこのコメンテーターたちの言うとおりに発言したら、そのほうが、よほど致命的な発言で、早晩、失職去れざるを得ないと思う。

 わたしは、偏向報道しないようにこころがけます、という態度をまっこうから否定する発言になるからだ。


 メデイアが、政府に批判的な発言を放送する自由があるのが、自由社会であって、なにも、政府に批判的な発言をことさら心がけるのが、自由社会の本質ではない。

 政府に批判的なことが正しいと考えたとたん、自由主義社会では、仮に、ときおり、政府が正しい選択をした場合でも、猜疑心たっぷりに、言葉の裏を解釈して、永久に、批判し続ける「訴訟病」に似たマスコミができあがる。

 少なくとも、自由社会の心得として、政府の考えに同調する人が、たとえ千万人になろうとも、このわたしは、違うと思ったら、そう言いますというしかないのであり、政府批判がそれ自体メディアの機能だなんて、ケッタイなことをいってはならないのだ。