打てると思ったのに空振り | 窪田テニス教室

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皆さんの技術向上のキッカケぐらいになればと思います。
内容は指導者向けかもしれません。
はじめての方はテーマ欄の「注意事項」をすべて読んでください。



ボールに届く(打てる)と思ったのに、空振りしてしまった(又は振り出せなかった)という人がいます。

この場合の原因は、「バックスイングが遅い」「二度引き」が多いです。(この辺は過去記事を参考にしてください)

次によくあるのが、バックスイングの体勢が長過ぎることです。

「バックスイングをするタイミングも正しく、二度引きもしない」という人でも、これをやると空振りします。

長い距離を素早く動く必要があるときは、バックスイング完了時の体勢での「タメ」はやめてください。

この体勢は、じっくり構えるのではなく、あっさりとすり抜けるようにします。移動前、移動の最中に、通り道として使う。

みんな、「グーッとタメて、バチーン!」と打ちたがっています。一か八かで安定はない。

打球時に身体が沈んで「バン!」と足音がするという特徴があります。足に大きな負荷がかかります。

「タメから打球までのスイング距離は長く、高速で振る必要がある=ミスヒットの確率が高くなる」

もう一つのポイントがあります。

スイングは誰が振ってもそれなりに速いが時間はかかる

このスイングの時間を考慮しなければならないということです。

ここで大事なのは、「どのタイミングで、どこに、どの速さで振り出すのか」ということです。

まず、過去記事「3割3割で振る」にある動きを参考にどうぞ。

まずは、移動しながら3割3割のスイングを素振りしてください。

フォアの場合、右腕が、身体の右側から身体の前に向かっているとき足は自由になります。

ここでの「足は自由に」とは、「少し大股で歩くのと変わらないぐらい両足は楽」ということです。

身体がボールに近づいたとき、ラケットもすでにボールのほうに向かっています(=3割3割)。

この動きをやった場合、「ボールに届くと思ったのに空振りした」と思うことはないです。打球時、足音はしません。足の負荷が激減します。


フォアハンドで例を書きます。一つの目安として参考にしてください。

打球までの移動距離を10とします。

1から2までにフォア側の構えを完了。

2から5までにフォアハンドストロークの構え(バックスイング完了)。

5から8までに3割3割でボールのほうにラケットフェイスを近づける。

8から10でスイングをMAXスピードに。