情報を共有 | 窪田テニス教室

窪田テニス教室

皆さんの技術向上のキッカケぐらいになればと思います。
内容は指導者向けかもしれません。
はじめての方はテーマ欄の「注意事項」をすべて読んでください。


コーチの研修会をするなら、動きを言葉にする練習をすれば良いです。

コーチ全員が、一人の生徒を同時に見て、自分がわかる範囲の動きを言葉にしてみる。

このときは必ず「言葉にする=書くのが大事です。

「なんとなく思う」のはダメ。

言葉はハッキリと動きを分けてくれます。物事を切り分けるのが言葉。

動きすべてを言語化することなどできません(このトライは大事)。

わかる範囲で良いから、「何がどうなった」「何が何に対してどうなった」と具体的に書けるように見てください。

部分的な動きだけでも良い。空間的なことだけでも良い。身体の一部位の速さだけでも良い。ラケットの軌道だけでも良い。


ここからが大事です。

その情報を全員で共有してください。

ひょっとすると自分の見間違いに気づくかもしれないし、自分が見えていなかった動きが見えるようになるかもしれません。

人の見方はそれぞれです。

これは、自分が見えなかったことを、他人が教えてくれるということです。

「自分はそう見える」で終わらないようにね。

一人のコーチが見える範囲はとても狭く偏ったものです。「偏った見方=他の動きを無視」

他のコーチの見方を知ることで、この偏りをなくします。
素直な自分が必要。

他のコーチの意見を聞いて、もう一度同じ動きを見ます。

さっきとはまったく違った動きを見ることになるでしょう。


コーチ達が、一人の生徒を見るときのポイントがあります。

最初に生徒を見るときは、できるだけ同じ角度から生徒を見る。そして情報を共有し、もう一度動きを見る。

動きを見る角度が同じであるほうが、他のコーチの意見が伝わりやすいです。

これをやったあと、全員で他の角度から見たり、各コーチが好きな角度で見たりして、情報を共有してください。

キーポイントは、「動きを言葉に」「情報の共有」「見る角度」です。


動きが見えるようになるには、まず「自分は偏った見方をしている」「見落としていることがある」ということに気づく必要があります。

それを気づかせるのが、情報の共有です。これなら研修会をする意味はあります。