動きを見るとは | 窪田テニス教室

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皆さんの技術向上のキッカケぐらいになればと思います。
内容は指導者向けかもしれません。
はじめての方はテーマ欄の「注意事項」をすべて読んでください。


過去記事に「動きを見る前に、アドバイスをするな」ということを何度も書いています。

今回はこの「動きを見る」について書きます。

動きの表面的な変化を見るだけでは、アドバイスはできません。

「その動き」をさせている原因は何か?

という見方が必要です。

だから、過去記事には「直前の動きに、原因がある」と書いてます。

私はいつも「何がそうさせているのか?」という見方をしています。

だから改善策が見つかるのです。

例えば、「腕が上がった」とすると、

その腕は「肩の上側の筋肉で釣り上げられたのか(怒り肩、重みが上)」、「肩の下側の筋肉で持ち上げられたのか(重みが下)」を見抜きます。

腕を上げる前に、猫背の状態だと、どうしても前者になります。

だから、「重みを下にして」という前に、猫背を矯正します。


表面的なものしか見えない指導者は、下手なアドバイスしかできません。

例えば、動きが遅い人に対して、「速く動け!」とか、ミスヒットすると「ボールを良く見ろ!」とかね。

動きを遅くしている原因、ボールを見難くしている原因を見抜けないからです。


それでは、どうやったら、動きの原因を見抜けるようになるのか?

それは、自分が下手な動きをすることです。

「猫背の状態からの動き」と「姿勢を正した状態からの動き」を比べたり、生徒の動きを真似して、自分の動きと比べてみたりする。

そうやって、動いたときの感覚を知ると、次に動きを見たとき、気づくようになる。

これが、動きを見る方法の一つです。