最近「体幹」という言葉をよく聞きます。
・体幹を鍛えると身体の軸がブレない=激しく動いても身体は傾かない
・「身体が倒れる=体幹が弱い」「身体が倒れない=体幹が強い」
という誤解が多いようです。
「身体が倒れないほうが、バランスが良い」といっても、そんなものは、その時の状況によります。
倒れたほうが、移動しやすかったり、腕が使いやすかったりするからです。
どんな時も、身体をまっすぐにしたままでは、膝が泣きます。
体幹はイチイチ鍛えなくてもいいものです。(鍛えるなら、ゆっくりとした深い腹式呼吸で十分)
猫背が猫背のまま体幹を鍛えても意味ない。これで、身体が傾くと両手両足は極端に使いにくくなる。両手両足がつながっている背骨の状態が悪いのだから当たり前です。
普段から正しい姿勢でいる人は、身体が傾いても、背骨は正しいポジションのままです。
背骨が整っていれば、身体が傾いても両手両足(肩関節と股関節)は使いやすい。
これは逆からも言えます。
両腕両足が使いやすいから、背骨は正しいポジションでいられる。(これを下手な指導者が見ると、「体幹が強いから、、、」と勘違いする)
これが真相です。
どんなに体幹を鍛えても、四肢の使い方が悪ければ体幹は安定しません。
下手な四肢の動きは、体幹にとって大きな負荷となる。
胴回りの筋肉が弱くても、四肢の使い方が良ければ体幹が強く見えます。
上手い四肢の動きは、体幹にとって負荷とはなれない。四肢には軽く使える通り道がある。それ自体の重さと高さを使うことが大事。
その辺のことを過去記事にダラダラと書いています。