他人の教え方を、そのまま真似してもダメですよ。
教え方がわかっても、「それを自分が使えるかどうか」「それが、目の前にいる生徒に有効かどうか」は、まったく別の話です。
このブログでも、いろいろ書いていますが、
自分でゼロから考え直したことでないと、上手く使えないのです。
他人の教え方を、十分理解できないまま生徒に言うと、
・生徒からの質問に対応できない
「どうして、私の打ち方ではダメなの?ボールは入るのに。」と生徒から質問されたとき、納得できるような説明ができるのか?
・(アドバイス後)生徒ができないとき、どうしたらいいのかわからない
説明して、すぐに上手くなる人などほとんどいません。そのときに、矯正法を知っているのか?
・例え話ができない
身近な内容の例え話ができるのか?
ということになるからです。
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独自の方法を考えることです。
「自分で考えられないから、真似してしまう」というのもわかりますよ。
でもそれって、自分が教えたって言えるのかな?
間違ってもいいから、やってみることです。
間違いでも、自分で考えたものなら使えるのか?
無理です。
間違っていると、話は広がらないし、つながらない。
ある特定の状況下でしか使えないような、限定された動きになる。
例えば、
・低いボールは打ちやすいが、高いボールは打ち難くなるような構え
・遅いボールには対応できるが、速いボールには対応できないラケットの振り出し方
・移動しやすいが、打ちにくい
・打ちやすいが、移動しにくい
・強く打てるが、苦しい
などのような、下手な理論になってしまう。
「自分で考えてもムダではないか?」
このムダが大切なんです。
その動き難さによって、自分が間違っていることに気づくことができる。
これは、その動きの落とし穴を知ることができるということです。
例えば、フォアハンドストロークの場合、
肘を、身体の後ろに引いて打つと、低いボールは打ちやすい。
打ちやすいからといって、そのまま練習を続けさせると、
「高いボールは打てない」「ジャンプして打てない」「踏ん張って打たなくてはならない」という都合の悪いところがでてくる。
この経験は「高いボールが打てません」という人に対して使うことができる。
「肘を、身体の後ろに引いていないか?」と予測できるからね。
こうやって、動きを見るポイントがわかるようになれば良い。
経験なしに、独自の方法を考えることはできません。