営業マンVS顧客  モノを買うということ | 北海道の南西部”果実とやすらぎの里””仁木町 (株)久保農園

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畑の様子、農作業日記、通信販売情報、脂っこい農業情勢、、、いろいろ書いてみます。

11月も中旬となると雪が降り

畑仕事もほぼ終了モードです

 

あんなに緑が激しかった景色が

これから春までの長い間、寂しげなモノトーン変わってしまいます

あんなに青い空が常に鉛色に覆われてしまいます

春~秋の忙しいときは「早く冬になってのんびりしたいなぁ・・・」なんて思いますが

もはや既に「早く春にならないかなぁ・・・」なんて、無茶苦茶な無いものねだりです(笑)

 

 

さて、農家が暇になってる頃合を見計らって、一斉に動き出す方々がいます

それは、、、

農業関連資材のメーカー&営業マンの方々です

春~秋の農家は皆忙しいもんだから、なかなかゆっくり話を聞いてくれない

だもんで、時間がありそうなときを狙ってくるのは当然&必然で

来シーズンからの資材の注文獲得に必死です

 

顧客の立場から言うのもなんですが

当然ながら熾烈な競争にさらされている感MAXです

 

で、先日はビニールハウスに使用する「ビニール関連製品」の営業マンが見えました

こんな感じの資材ですね↓

 

おっと、コレは春先に強風でボロボロにされてしまったビニールの画像でした(汗)

 

さておき、、、(苦笑)

こういったビニールハウスをわが農園では約2,5ヘクタールほど所有し

1シーズンあたり約25000㎡ほどの面積のビニールを使用します。

その他にも、地面を覆うマルチなども含めると、かなりの使用量になります。

 
耐用年数は大体2シーズンですが
雪が降る前にすべてを一旦撤去して、春には再度展張し直します
 
もちろん、毎年新品に交換したほうが劣化が無い分質も良いし
取り扱い=作業効率も良いのです
んが、しかし、コスト削減のために再利用します(2年使用できれば半額ですからね~)
但し、再利用のために「丁寧にコンパクトに折り畳み保管する」という作業に
農家の手間=莫大な労力を費やしてしまいます
 
 
話は戻りますが、この「ビニール」という資材を販売する営業マン、、、
当然のごとくいくつかのメーカー&販売店との「競合」がありますので
なんとかして自社から買ってもらえるようにと努力トークします
 
暇な時期になった農家のおっさんは、基本的に話し相手になります
営業マンは人当たりの良さを演じ、他愛もない世間話やら噂話
農家の好きそうなネタを色々仕込んで懐の隙間を狙ってきます
 
いよいよ本題の商品ですが、、、
品質の良さ、特製、価格メリット、、、色々とプッシュしてきます
 
でも、残念ながら、、、
「申し訳ないけどお宅からは買えません」
の結論です。。。ちーん。
 
 
人柄も悪くないし、製品も良さそうだ
値段だってはっきり言ってかなり安い
 
でも、残念だけどお宅からは買えないんです
 
 
なぜなら、、、
一言でいえば
絶対にひっくり返らないほど強烈なサービス
を持った競合がいるんです
そちらから買うことにしています
 
営業マンも十分にわかってらっしゃる
「やっぱりそっかぁ、、、そうですよねぇ・・・」
完全敗北を認めざるを得ないほど強烈なサービス
いったいどんなことかお判りでしょうか?
 
 
ヒントは24行~26行ほど前に遡ります
 
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農家としてはビニールを再利用して使いたいが
再利用のために「丁寧にコンパクトに折り畳み保管する」という作業に
莫大な労力を費やしてしまう
==============================
 
ここの部分を
「ウチからビニールを買ってくれれば、再利用のための折り畳み作業をウチでやってあげますよ!」
っというサービスをやっている販売店があるのです
更に、こちらの販売店で折りたたんでもらったら
「めっちゃ扱いやすい」
「次の作業性が半端なくイイ」
 
どんだけ自分で必死に作業したって
とてもこんないい仕上がりにはなりませんっ
という状態にしてくれます
 
有料サービスとはいえ、かなりの低価格なもんですから
コレはありがたい!!!
 
ビニール本体が多少割高であったとしても
僅かなコストでこのサービスが受けられるのであれば
必然的に「オタクから買うからよろしくね」ってなっちゃいます
 
 
多少値段が安いとか(3%安いですよ~とか)
多少品質が良いとか(%$#*zzz・・・の特徴がありますって言われたってよくわからん)
多少人柄がイイとか(・・・まあ、それも大事かもしれないけど・・・)
 
そんなレベルじゃなくて
 
圧倒的に「農家の困りごと解決のツボ」を押さえてます
 
 
逆に言えば、、、
多少値段が高くたって大差じゃない
多少品質が劣っていたって大差じゃない
多少不愛想な営業マンでも大差じゃない
 
要するに
 
「めっちゃ困っていることを解決してくれる」
そんな人・会社から物を買います
 
ですから、今回の場合は
「ビニール」という「物」を買っているのではなくて
最終的には「めんどくさいビニールの折り畳み作業のサービス」を買っている
 
というのが正解です
 
 
 
 
 
 
コレって、いろんなビジネスに通じよなぁぁぁ
 
 
自分が「客」という立場になって俯瞰的に考えてみると
「ああ、こういう目線で購入を決めてるんだ!」っということがわかります
 
でも、願わくはもうちょっと愛想がイイと更に気持ちがいいんだけどなぁぁぁ、完全にリピーターになるにはそういった部分も必要かとおもったり、、、
 
んじゃあ、自分の仕事はどうなの???
って、振り返ってみます
 
 
 
課題山積みです   ちーん。。。。