虹の橋 | 窪真理オフィシャルブログ Powered by Ameba

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少し悲しいお話です。
長くなります。

実は先日、うちで飼っていたセキセイインコの鳳梨(ホーリ)が、天国へ旅立ちました。

ホーリは私の16歳の誕生日に我が家へお迎えしました。

黄色と緑の鮮やかな羽色が綺麗な子で、パイナップルを意味する"鳳梨"という漢字を当てて私が名付けました。

背中には緑のハート模様。


後に"ホーリ"の響きが英語の聖なる、だとかトルコ語の天女、を意味する事を母が発見して喜んでたけど、お転婆すぎるホーリの性格を考えると、「仰々しいこと言われてるねぇ」なんて私は思っていました(笑)


インコを飼うのは初めてだったので手探り状態でしたが、ホーリが1歳の時、後にも先にもこんなに驚かされた事はないというくらいの大事件が起きました!



卵事件!

鶏と一緒でインコも無精卵を産むなんて知らなかった窪家は、当時てんやわんやです(笑)

孵らない卵を温めるホーリの姿は健気でちょっと可哀想にも思ったんですが、数日して温め厭きると、その卵でサッカーして遊び始める図太い面もありました。

サッカーしすぎて割れた卵を見つめるホーリ。


ホーリは他の鳥飼いさんからも「美人な子ですね~」なんていわれるクリクリおめめの持ち主で、バカイヌシ全開だけど、こんな可愛い子は他にいないくらいの美インコちゃんでした。

そんなホーリの事が、後から来た後輩インコのアイリとユカリも大好きなのか、頻繁に追いかけっこしたりホーリに貢ぎものをしてる姿を目撃しました(笑)



ここ数年は中年太りでダイエットをしてたんですが、エサ箱にエサを入れた途端、転げるようにケージに入っていって「ガツガツガツ!!」とご飯にありつく姿は本当に面白可愛かった。



最期は卵管蓄卵材症に伴う、恐らく胃ガンで亡くなったホーリ。

老鳥なので手術できるか体力に不安もあり、暫く入院させたのですが、「やはり家で看病をします」と、獣医さんと相談して決めた翌日の、突然の旅立ちでした。

何の根拠も無いけど、ホーリは絶対治ってまたガツガツご飯を食べる姿を見せてくれるものだと、ぼんやり思っていました。

もっと早く病院に連れていっていれば、もっときちんと予防に努めていれば、もっともっとああしていれば、こうしていれば。

後悔が無いわけではありませんが、それでも最期に自宅で一緒に過ごせた事は、飼い主のエゴかもしれないけど、良かったと思っています。

セキセイインコの平均寿命は7~8年だそうで、それからすると10年弱もうちに居てくれたホーリは、本当によく頑張ってくれました。


人懐こいホーリはケージから出すと一目散に私や母目掛けて飛んできて作業の邪魔をするのですが、その姿に癒された回数は数えきれません。

朝は元気な鳴き声で起こしてくれました。

名前を呼ぶと、指に止まってくれました。

最期の日の前の晩も弱々しいながらも飛び上がろうとしたり、顔を擦り付けてきたり、一生懸命元気に振る舞ってくれました。

最期まで、本当に親孝行な良い子でした。


亡くなった日、少し遠くの植木屋さんで小さなレモンの木を買ってきて、母と二人でホーリを埋めました。


アイリを埋めたオリーブの木と並んで、小さな小さな実をつけているレモンの木が育つのが、今は少し楽しみです。


ペットを飼っている人たちの間ではそこそこ有名な、「虹の橋」という話があります。

天国のちょっと手前には虹の橋がかかっていて、そのたもとには寿命を終えたペット達が暮らしているんだそうです。

老いも病もなくなって元気に自由に暮らす動物たちは、後からやってきた飼い主さんを見付けると一緒に虹の橋を渡って、二度と離れることはないそうです。

まだ悲しさと実感が湧かない気持ちの間をふらふらしていますが、ホーリ達がもう痛くも苦しくもないなら、いいなと思います。


あー、本当はめちゃめちゃ寂しいです!

もっともっと、たくさんホーリと遊びたかった!!

ホーリが居ない事がまだ信じられない!

でもホーリは、悲しい思い出を残すために家に来たんじゃない筈なので。

10年弱、本当に本当にたくさん、楽しい思い出と笑顔を運んできてくれました!

しばらく会えないけど、虹の橋でまた会える時を楽しみに!

今まで本当本当に本当に本当に、ありがとう、鳳梨。

世界で一番可愛いよ!

大好きだよ!

今までありがとう、おやすみなさい。

また会おうね!