LCCを例に差別化を考える① | ビザ取得、マネージメントサポート(起業・創業、経営支援、各種許認可)の久保法務経営事務所所長のブログ

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 昨今、パイロット不足で話題となっているLCC業界を勝手に!?使って、差別化を考えてみたいと思います。

 これまで成田~札幌最低4000円台をはじめ、低価格を前面に大手やスカイマーク、エアドゥ、ソラシドエア、スターフライヤーと対抗してきたLCCですが、一定の市場が出来上がった今、今後はLCC内での競争となるかと思います。5月からは中国のLCC春秋航空系列「春秋航空日本」も運航を開始しました。

 また、人材確保のためコスト上昇が避けられないことを考えると、今までのような数千円の価格設定を見直し、1万円ピッタリ位が妥当にならざるを得ないと思います。

 そこで、非価格競争化=差別化について、LCCを題材に考えてみたいと思います。


その前に、LCC各社の概要を。

 まず、ピーチアビエーション。ANAからも出資を受けていますが、全く独立した形で経営がなされています。

関西を拠点に国内、ソウル、台北、香港に路線を展開しています。最近は那覇も拠点化しつつあります。これは、国際線を「4時間以内」の都市に展開しているのですが、関西からでは4時間以内に到達できなかった東南アジアの都市でも那覇からならば路線を開設することができるようになるからです。


 次にジェットスタージャパン。JALとオーストラリアのカンタス航空が中心となって設立。LCCは元祖LCC・アメリカのサウスウエストやエアアジアのように大手とは一線を画し、むしろ大手航空会社未経験の経営者が経営しているのが一般的ですが、ジェットスターはカンタス航空という大手航空会社がLCCも経営するという最初の会社でもあります。加えて、カンタス航空は1950年代から日本に就航し、JALがワンワールドに加盟する前から長い付き合いがあるので、そういう点でもJALは経営に参画しやすかったのかと思います。

 現在は成田を拠点に国内に路線を展開し、近く国際線も開設予定。また、予定より大幅に遅れていますが、関西を第2の拠点にする予定。JAL国際線やカンタスとコードシェアをしています。

 

 3番目がバニラエア。元エアアジアジャパンでエアアジアと合弁解消後現在の形になりました。成田を拠点に新千歳、那覇、ソウル、台北に就航し、奄美大島にも路線を開設しました。ピーチと同じくANAの出資を受けています。他の2社がA320の「新車」で統一しているのに対し、バニラエアにはANAの中古機もあり、これは座席がANA仕様のゆったり感があります。


 今回はピーチを題材に一つ考えてみましょう。

 キーワードは「ハブ化」です。

 ピーチは価格に敏感な関西のマーケットをがっちりつかんだと言っていいと思います。また、24時間離着陸可能な関西空港の特性を活かし、ソウル日帰りを提案し、これもすっかり定着しているようです。「海外日帰り」「札幌日帰り」「那覇日帰り:という新しい旅行形態を提案することで、潜在需要掘り起こし、リピーター確保にもつながっていると思います。

 価格以外の価値をすでに生み出し、かつ、自社単独でネットワークを構築しているのが特徴・強みと考えられます。

 そこで、今後は第2の拠点となりつつある那覇と国内各都市を結ぶ路線を整備し、那覇をハブ化するとともに、那覇着発の「関西ド深夜経由便」もありかと思います。

 ハブ化については、広島、新潟、富山という、成田や関西空港へのアクセスにやや難があり、かつ、海外進出企業が多い都市と結び、アジア方面への乗り換えに活用してもらうことで、観光だけでなくビジネス客にもアプローチできるようになります。

 ド深夜便は、例えば、24時間離着陸可能な新千歳を23時頃出発、関西に深夜1時頃着、2時頃発で、那覇4時頃着。そうすると、那覇6時半頃出発の台北、香港、ハノイ行きに接続という形が取れるかと思います。逆も同様の時間で設定することで、アジア地域に午前中にアクセスすることができ、時間を有効活用できるようになると思います。