ついつい花粉症対策がヌルくなってしまう今春 | 愚奏譜

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ワタシ、かなでの備忘録みたいなもの。
割と内向き・オタクなハナシが多くなりそうです。

ちょっと軽いもの

『入門 万葉集』上野誠(ちくまプリマー新書)

結構前に読んだものです。
子供向けです。

中西進さんが圧倒的に知名度を獲得していますが、著者の上野誠さんもナカナカのキャリアの万葉集のエキスパートです。
中西さんがゴリゴリの古典学者系ならば、上野さんはその「時代」も研究してたりします。
ワタシが以前に読んだ上野作品は『天平グレートジャーニー』という物語でしたし。

で本作ですが…子供への解説の姿勢なんかは、「そうだよね」な柔らかさです。
でも、もう少しはっちゃけても良かった気がする。

…いや、ワタシの『万葉集』への興味が薄すぎたか。
いっそ、歌集としての『万葉集』そのものにアタックした方が良かった、なんてことも今更思ったりする。
そもそも俳句・短歌とかが得意分野な訳じゃないけど。



熟田津に  船乗りせむと  月待てば
潮もかなひぬ  今は漕ぎ出でな
               額田王
好きな歌です。