『花燃ゆ』第45回「二人の夜」をやれやれと見る | 愚奏譜

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ワタシ、かなでの備忘録みたいなもの。
割と内向き・オタクなハナシが多くなりそうです。

やはりアサの魅力に敵わない。
『まれ』もだけど、こういう人物造形は、時代に合わないと思う。単純に「ヘタクソ」なだけかもしれないけど。多分、ワタシだけの感想じゃない。

直前の番宣はアニソン番組3本か。NHKは得意だよな、こういうの。
μ'sって、地上波民放キー局で唄ったことあるのかしら?NHKで「ようかい体操」とか「女々しくて」を踊ってるのを見たことあるけど。


美和は生糸作り体験中。
それを銀姫に手紙で報告。女人寺子屋活動も一緒に。
それにしても、産業育成も女性教育も「ノンフィクション」で実行・達成した女傑が、朝ドラで「大」活躍中だから、少し可哀想になる。


あら?星野クン出るんだ。
また辰路が出るの?もういいよ。
西郷が出るということは、西南役をやるのね。あえて説明セリフだけの処理をして欲しかった。
は?石原良純サンがここにクレジット?ヒガシ木戸より高位なのね。船津伝次平?誰それ?

前回からの流れだと大丈夫だと思うんだけど、まだ美和に手紙代筆を頼むのに、三田サンへの遠慮があるのね。
いや、ナツが三田サンのところから取引先を鞍替えしたからなのね。ふーん。
なんか、美和に子供を張り付かせているのは、露骨な計算を感じる。
代筆を頼んだナツが鞍替えした取引先は、見るからに胡散臭い。

「生糸の値が暴落しそうです」
そういえば前回は、これがオチだったな。
粗悪品が混じり価格が下がり始めていた、のね。
楫取も対策に乗り出すけど、相変わらず現場を知らないままだから、現状の勉強から。目方売りだからそういうものだった、ってやつ。
で、楫取への報告が遅れたのは阿久沢のせい。でも、前にやった「どぶ板」活動で支持者になった工藤クンが伝えてくれる。安いな。
楫取、笑顔。

事態を楽観視する阿久沢。
ヤバいな。阿久沢が単なる田舎者にしか見えない。

良純に出会う美和。
のっけから革新的な農法・器具に面食らう。船津という方は日本農業の偉人なのね。
まさか、船津サンの出番はこれで終わり?
「郷土の偉人を出してみました」ってだけ?

完全に夫婦な美和楫取。
船津の思想に、何か感じる楫取。
改革するのね。まどろっこしいな。独力で決断してくれ。

西南戦争
熊本城落城

木戸、死す。
辰路と幾松が思い出ばなし。
幕末にビックリするほど出番が無かった木戸。あの有名な「潜伏」シーンも無かったよね?ミッチー小五郎のは覚えてる。
中途半端に幾松がエピソードトークしても「何を今更」感が半端無い。
辰路のコメントも気持ち悪い。急に男女を都合よく分けるような思想は、今の朝ドラで打倒されるべきものとされてるから。

木戸を悼みながら草鞋を編んで、視察に向かう楫取。
その前に、船津サンに楫取を引き合わせる。
船津サンの語る言葉は近代的な合理主義。
それに木戸との約束を被せて、決意新た。

東京療養中のヒサ。
美和への嫌悪を吐露する久米次郎。
久米次郎を窘めるヒサ。
この雰囲気は好き。だけど、最近の大河でありがちな「体調・年齢に拘わらず女優サンの実年齢通りな化粧」なヒサの顔色で少し興醒め。ヒサは好きです。

粗悪生糸に憤る三田サン。
県令の対応を気にしてたけど、邪魔をしてるのが旦那だってことを知らないんだ。思ったより安いな。

顛末を報告する美和。
「生糸をつくる女達の気持ちをどうか…」
美和に女工サン達の代弁されてもなぁ。もう少し仲良くなっていて欲しかったな。

星野クンを訪ねる楫取。
今更、生糸の販路の説明を星野クンから受ける楫取。
星野クン、生産組合を提案。
星野弟もアメリカで会社を作ったのね。
改革の準備は整いつつあるけど、犠牲になる既得権益者、仲買人がいる。

衝突する楫取と阿久沢。
職員を集めて、不退転の決意も語る。
もう少しプレッシャーが欲しい。役者サン依存でもいいから。

西南戦争終結。
なんか、どうでもいい。
けど、久米次郎にはどうでもよくは無かったみたいで、父に縋りたくなる。
この子の語る士道は、なんかイラっとする。
で、許しを得たとは言え、病床の母を置いて群馬へ行く久米次郎。大したもんだ。この不孝モンが。

久米次郎来訪にビックリする美和。
群馬県令を「島流し」みたいに言って楫取をディスる久米次郎。おまえ、何しに来たんだ?そう思ってるんなら、父に何を求めてるんだ?
美和も少しイラっとして反論。内容は薄い。頑張ってる、だけ。
けど、美和を嫌っている久米次郎には、火に油を注ぐだけ。
そういえば久米次郎って、こんなに美和を嫌ってたっけ?

楫取は相変わらず「どぶ板」活動中。
当然、仲買人達から非難囂々。
その有様を見た久米次郎は驚く。彼も士族反乱した大多数の「おこぼれもらえなかった組」と同じように、県令は殿様の亜種ぐらいに思ってただろうから。
楫取、カッコよく一席ぶってキメる。

阿久沢に届く生糸暴落の知らせ。
三田サン、阿久沢に説教開始。
妻の変化も楫取のせいにする阿久沢。

楫取の演説は通じなかったのね。
楫取は、「まごころを尽くす」とか言ってる。懐かしい。
久米次郎は、草鞋と手紙を置いて、楫取に会わず去る。
手紙は、楫取の仕事ぶりを見て心を入れ替えました、的な内容。安いな。なんのためにグレたんだ。いい歳して「昼間の~パパは~男だぜ~ぇ」かよ。見ていて恥ずかしい。

プチ遭難イベントで、無理矢理相部屋で一泊する美和楫取。
キャラの実年齢だと『黄昏流星群』まではいかないけど、それなりの歳の二人のハズ。
なのに、なんで美和が生娘みたいな扱いなの?立派な後家なのに。
これをサブタイトルにしたセンスがイヤ。

で、次回に何か起きる、というオチ。
まさか、直後の次回予告であっさりネタバレすまいな。

次回は不倫疑惑回、なの?いや、あの、その程度なら、今の朝ドラなら「時代だから」で一蹴なんですけど。実際、妾斡旋ネタもやってたし。
ますますヒサを好きになれそうだ。

気候は前橋から船津サン特集。『太陽暦耕作一覧』とかテンション上がる。スゲー人だな。叙爵もしてんだ。
もっと露骨に作劇に利用すればいいのに。楫取との接点もしっかりしているならさ。
「実在」した「ホンモノ」の傑物ならば、いくら「オーバースペック」な振舞いをしても大丈夫なんだから。
石原良純サンのキャスクレ席順も納得。