『花燃ゆ』第37回「夫の忘れがたみ」を見る | 愚奏譜

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ワタシ、かなでの備忘録みたいなもの。
割と内向き・オタクなハナシが多くなりそうです。

漸く見ます。体力がなぁ……


豪雨速報真っ盛り。
先日募金しました。

前回のあらすじと美和の上洛立ち。
そして新政府軍。
京も長州陣も戦雲にてんてこ舞い。
美和は伝え聞いた辰路を訪ねる。しかしまだ会えず。
そんな美和の話題で会話する藩主夫妻。そうせい侯は立ちくらみ?
まだ葛藤がありそうな美和。

それにしても、戦という非常時をドラマで描いても、現実の災害という非常時の速報が見えていると、なんか変な気分になる。


なんか俊輔の席順が上がったな。繰り上がりだけど。今や村塾生キャラ筆頭だからな。
あれ?カミナリに音が入った。なんで?
久しぶりの幾松。長州ネタで、これほど出番の無い小五郎幾松って凄い。
小五郎も木戸になるのね。

盗みを働く志士くずれに注意して逆に追われる美和。辰路にたまたま匿われる。
何故かここで劇中初めてかもしれない美和のモノローグ。「このときはまだ知りませんでした…」ってやつ。
で、知らずに「子」とも会う美和。
「せわない」
で、長州人と辰路に知れる美和。
これまた、ついでに身の上話をして辰路に正体がバレる美和。けど、辰路は明かさない。美和を黙って見送る。なかなかオイシイ場面。

陣に着いて楫取に説教される美和。
久坂の隠し子の件で言い訳、いや反論する美和。
なんか、いい場面っぽいけど、あんまりモエ無い。
帰る美和。

鳥羽伏見戦開戦
錦旗掲揚
幕軍敗走
あれ?終わり?まぁ良いけど。
改元、明治へ
新政府での長州閥として、前原、俊輔、聞多はいいとして、その上に楫取がいて、何故か小五郎が無視って、斬新だ。
この辺の誇らしげな長州描写は、なんかイライラする。

あれ?小五郎が何の説明もなく木戸になってる。
主人公の兄も、いつの間にか「松陰」になってたぐらいだから、仕方ないか。
幾松に久坂の子の事を聞く楫取。
幾松は知らず。
楫取は、幾松に「美和が…」って説明し始めたけど、美和こと文は、幾松が素性を知ってるぐらい有名人なの?なんかこの場面は、色々おかしいぞ。

本業にせいを出す美和。
銀姫はもう、美和を一刻も手放したく無い様子。

そうせい侯倒れる。
政務とか元徳中心となるということは、自然と奥も銀姫中心になる。美和にも期待がかかる。
が、時代は変革中
「江戸城でも天璋院様が大奥を閉じられた…」云々って、なんで美和が篤姫に「様」付けするんだ?銀姫は「徳川は負けたから大奥を閉じるのだ」って呼び捨てしてたぞ。大体、この時点で徳川は朝敵の汚名を「着せられて」いるから、「様」付けは逆に不敬。なんでバラバラ?。またまたオカシイぞ。
余りにおかし過ぎて、銀姫が時代の流れを甘く見ている、いや一般的な見方をしているのが、全く気にならない。

「タカチカから~」ってナレーションで言うから、「そんなキャラいたか?」と思ったら、そうせい侯の事か。「毛利敬親」なんてキャスクレ以外で劇中殆ど出てこなかったのに、何で急に使い出したんだ?
そうせい侯は、纂奪した天下で長州がセンターを張るために、楫取は長州に帰れ、という。
新政府が動き出してるのに、天下舞台に上がっているのに、楫取は帰ることにする。木戸の説得も届かず。
これで、楫取が今まで幕末モノで冷や飯を食う羽目になった理由付けにするのね。
「大事な時にそうせい侯に拘束されて出世を阻まれた」と。

そんな楫取を褒め讃える都美姫。
どういうつもりの演出かは知らないけど、松坂慶子サンの無駄遣いにしか見えない安いキャラ。イライラする。『軍師官兵衛』を思い出す。

楫取帰参を素直に喜ぶ奥の衆。
まぁ、美和も含めて彼女らは一応「身内が結構死んでる」っていう描写がされてるから、近視眼的に無邪気に喜んでもいい。
基本的に、天下国家は「どうでもいい」という視点だから。

楫取帰参
そうせい侯を見舞う楫取。
まだまだ頑張るつもりのそうせい侯に、版籍奉還を申し出る楫取。
流石に直ぐには「そうせい」とは言えない。
けど結局「そうせい」
自身も隠居を決める、まぁ当然だけど。

都美姫とかはビックリ。小者感がスゴイ。

状況変化に付いていけない銀姫達。
勿論、藩士達も。

楫取が高杉家に行ったりして、高杉が美和に言った事とか確認するけど、それはどうでもいい。

美和楫取
これからのハナシをしたりする。
坂本辺りを中心にした作劇だと、身分制打破とかは割と最初のモチベーションだったりするけど、本作だと寝耳に水か。
高杉の遺言遂行に難色を示す美和。
楫取の励まし方が、あんまりモエない。回想シーンで説明出来るのは『軍師官兵衛』よりマシだけど。
「新しい日本人を育ててみろ。お前なら出来る」
次の朝ドラヒロインの方が、その点じゃ「いい仕事」してるんじゃないの?どれくらい時代が被るか分からないけど、ホントに年末辺りヤバいぞ。
楫取と美和の再婚フラグをまた立ててるけど、ヒサを無視して随分と御都合主義ね。

若い衆の抗議活動を楫取に知らせる野田さん。なんで彼女がそういう仕事をしてるか「?」
銀姫もそうせい侯に抗議。
それらを「鎮圧」に向かう楫取と美和。

家の影響力。女のチカラで男、しいては時代を変えるというのは、匙加減を間違えると両性から批難を浴びる。
ちょっと失敗臭がする。


次回は、奇兵隊とか諸隊が暴発して、キッチリ粛清されるのかしら?
一部の跳ねっ返り達(主に村塾生達)が起こした戦争の時だけ「訳の分からん綺麗事」(楫取が書いたけど劇中で中身が説明されなかった謎のパンフレットに記載)で戦わされて、それが終わったら、さしたる恩賞も無いまま、「新しい時代だから」と無視されたら、戦う理由として十分。本来ならば知らずに済んだハズの戦い方も身に付ける羽目になったから戦えるし。


紀行は木戸とか幾松ゆかりの地。
幾松の勤め先とか、自宅とか勅撰碑(こんなのあるんだ)とか。
「師、である松陰」とか言ってたけど、劇中で松陰と小五郎が師弟である描写があった記憶が無いんだけど…