『八重の桜』第43回「鹿鳴館の華」を見る | 愚奏譜

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ワタシ、かなでの備忘録みたいなもの。
割と内向き・オタクなハナシが多くなりそうです。

前回の板垣ばりに、大隈のシーンは本編ではなく「時代説明」。けど、国会開設に向けての劇中に「選挙速報」が連発で挿入されるのは、正しく史劇。早稲田は知り合いが居ないから、あんまり馴染みがない。
さりげなく、ジョーの体調不良描写。そして電灯のハナシ。

山川家は凄いな。久しぶりに大量クレジット。
勝も久しぶりだけど、幕末時よりも席順が下がったかな?トメは大山。

捨松以上に重傷な梅子。
国費留学生を放置っていうのは、男尊女卑以前に新政府の低能なんじゃないかしら?けど日本語力の低さは怒られても仕方ない。

さりげなく山川家女衆は、みなソロでも史書に名前が残るレベルなの?捨松以外にも操サンもロシア留学してたり…
「文部省は馬鹿です」
続く捨松の英語の愚痴も、英語で返す兄貴に聞き取り理解してそうな姉達。山本家以上にとんでもない。

久しぶりの八重大蔵。
覚馬大蔵は幕末以来だから口上も幕末のまま。これで幕末はオワリ?。けど上座は家老の大藏。
捨松の就活は同志社女子へ。違うのは皆知ってる。

『会津戦記』が覚馬から大蔵へ。これで斗南もオワリ?
劇初より、さりげなく八重を思う描写がチラチラあった大蔵だけど(斗南勧誘の下りは時代的に不義密通レベル)、年配キャラになっても爽やかなのは若い演者同士ならでは。むしろ、八重の剛力設定を思い出させたのがわざとらしい。

大山の求婚。
求婚理由を聞いて「妹を道具のように言うな」っていう大蔵には笑う。
健次郎捨松の会話が「アクセサリー」だの「フェア」だの英語混じりなのは、時代的にはルー大柴以上に奇っ怪に聞こえてそう。

同志社に、捨松就職の件で、大蔵健次郎より違う内容の文。大山求婚は周知なのね。
我等がヒロインは旦那をせき立てて上京へ。流石に単身じゃないのね。

大山捨松邂逅。
こりゃなんのパーティー?
バチバチな天下劇ならば受けて立つ捨松も、大山いや反町にラブコメに引きずり込まれたら成す術なし。細かな照れを入れた告白とかね。反町サンもこういう演技は久しぶりじゃないかしら?
捨松のココロが動いても、山川家はそうでもない。
『会津戦記』を読みながら泣く兄を見て、更に泣いちゃう捨松。『会津戦記』は、夜中に独りで読んだら絶対泣くでしょ。ワタシも泣きそうだし、当事者なら嗚咽。

勝ジョー。
相変わらず「試す」勝。合格なジョー。なんだコレ?

捨松来訪
さりげなく「グラスを取って」と言われて動くジョーにほっこりするワタシ。
声を揃えて大山への好意を否定する二人も可愛い。
捨松やジョーに結婚理由を問われてしどろもどろになる八重。口に出してみれば物語の主題。

全員集合
山川家に集いし関係者。八重大山は篭城戦以来。天下国家を論ずる大山に藩閥政治批判する大蔵。次第にヒートアップする両名の間に入るはハンサムウーマン。まさかの腕相撲決着提案!?旦那曰く「力ずくはいけません…」。飲む捨松に大蔵驚愕。しかも山川家vs大山、ではなく、会津vs薩摩にすり替えられて、八重vs大山に。みんな八重の怪力を知ってるから「いや私が…」とは言わない。知らない大山は侮辱されたとみて席を立つ。挑発する八重「また私に負けるのか」。止める大蔵を遮る健次郎。いよいよ受ける大山。ジャッジはジョー。大山の身を案じるジョー「後悔するかもしれませんよ」。やはりパワーでは無敵な八重。山川兄弟は熱狂。そこで捨松の声「大山サマ!?」。少し白けて大山の勝利。そしてみんな仲良し。「この屋根の下では兄上と呼んで貰おうか」。「負け戦が嬉しいの初めてです」。一連のBGMは、「あの頃」はよく流れていた曲。

伊藤東大
なんだか、官僚組織や大衆迎合の批判ともとれる描写。
俊輔は、坂雲の加藤剛サンと違って小悪いカンジが可哀相。ホントの彼は勅勘モノのエロ親父なのに。

鹿鳴館
での披露宴。シュトラウスか。当時の邦題は『ダヌーブの清流』だったかしら?
アレでオシマイかと思ったら、伊藤vs健次郎はまだやるのかしら?伊藤のエロ親父コメントは無駄に史劇的。
大蔵の「俺達の戦いはまだまだこれからだ」的な発言は、会津の名誉回復まで劇中でやるのを示唆してくれて嬉しい。
それにしても大山捨松の円舞は画になる。梅子の出番はもう無いかしら?意味ありげでも。

そんな報道を読む新島家。喜んでいたのも束の間、徴兵令改正。以下次回。

伊藤に談判するジョー。これまた久しぶりな大殿たち。倒れるジョー……って、なんだこのサブタイトルは!?


紀行は大山関連
銅像と鹿鳴館跡、大山邸跡、那須の大山別邸。幸せそうで何より。