伸びる、伸ばせる | がんばれこうちゃん 〜自閉症っ子の日常〜

がんばれこうちゃん 〜自閉症っ子の日常〜

自閉症と知的障害のある息子。
今年は支援学校小学部の4年生になりました。
母はほぼ、フルタイムで働いているので息子は毎日デイに通っています。
モットーは障害があっても♪楽しく生きる♪。
息子の笑顔を応援していく母の日記です。

先日Twitterを見ていたら興味深いtweetが流れてきた。

 

障害児などの子供で特性等の原因で、発達が遅れるけれど、

その後の療育などで幾分かは遅れを取り戻す事が出来る。

と心理学では習うようですが、

「伸ばす、伸びる」となるとなぜか「伸びない」論が出るのは不思議ですね。

というtweetでした。

 

確かになぁ~と思って見ていると、

有名な小児精神科医さんのtweetがあって、その中で

産まれつき子供の伸びるスピードは決まっているので、

やればやる程伸びる!とか過度な期待は良くないみたいな事を書いていた。

 

一番腑に落ちた。

こうちゃんなりに発達してるけれども、でも周りの子供たちはもっと成長していて、

平行線(かなり開きがある)を辿っている。

勉強すればするほど伸びるのかというと、絶対厳しいですよね。

だからといって、何も勉強させなければ、こうちゃんの今できているひらがなとか数字とかも出来なかったと思う。

なのでこれからも療育とかは続けようと思っています。

 

でも、これって定型発達の人でもあって、

野球とか頑張って命張る程練習したとしても、全員がイチローや田中将大になれるわけではない。

ヤンキーギャルが東大合格しました。といっても私のように地頭が悪い人だったらまぁ一生無理。

ある程度人によって伸び幅というものは決まっていて(限界)

でもイチローは無理でも地方リーグや社会人野球で頑張れるかもしれない。

どこまで伸びるのか、やってみないと分からない所でもあるのが難しいですよね。

 

療育の効果があるのかどうか、と聞かれたらある!(伸びる)

だけどもこうちゃんが定型発達の子供と同じぐらいになるのかと聞かれたら無理!になる。(伸ばせない)

 

こうちゃんぐらいに明らかにはっきり知的に遅れがあれば分かり易いけれど、

ほんの軽度の知的の遅れだったり高機能だったら、私も悩むだろうなぁ。

だって、いずれは社会の荒波に揉まれて生活しなければならないのですから。

発達障害は療育で治すしかない!という考えになっても不思議ではないと思う。

 

子供の伸び幅が100あって、今の発達が50ぐらいだったとする。

心理学や児童精神科の先生方としては50のものを出来るだけ100に近づけるよう地道な関わりで目指していくイメージだけど、

親的にはその子の伸びが80であろうと、100であろうと、そんなもん関係なく目標は別にあって、

定型発達の子供と同じように学校に通ってそこそこ(卒業出来る位)の成績をとって、

出来れば友達とかも作ってほしいな。とか思ったりして(願望)、

将来的に仕事をして、自分が食べられるだけの経済力をつけさせる。

もっと欲を出せば結婚して家庭をもって、とか色々思い描くゴールが違う。

 

そこが先生方と親との違いなのだろうな。と思う。

先生方がモヤっている「治る」「発達する」というのは、親としては本当に欲しいキーワードだったりする。

障害なんて治って欲しい。頑張って勉強や練習すれば発達してみんなと同じように生活できるんだ。

という確証って欲しい。言い切って欲しい(切望)。

逆に結果の確証などなく、その子なりの発達で~、と言われたら療育なんて意味なくない?ぐらいの思いがあったりする。

こうちゃんは3歳に障害が発覚して就学前までは私も頑張れば伸びるはず!と思い、こうちゃんも様々な療育に通わせたのはその思いがあったからだろう。

結果、こうちゃんの場合は思うように上がらなかったけれど、もしこうちゃんが伸びるタイプの子供で、

普通にコミュニケーションが取れて発達検査の数字が定型発達の子供と同じぐらいになっていたら、「発達障害は療育で治る!」と言い切っていたかもしれませんね。

不安しかないですもの。親なんて。

 

今となって思うのは、こうちゃんみたいな子供も定型発達の子供もありのまま大切にしていく社会が大切なのだろうな。

大人の都合の良い子とか悪い子とかではなくて、そういう成長なんだと子供個人を大切にする教育。

子供が最初に接する社会である学校には望む事です。

でも学校関連のニュースを見ていたら、定型発達の子供でさえも大切にされていない感ある。

先生方の負担も減らないし。障害児を受け入れる余裕などない。

こんな中で障害者が幸せになれるのかというと、暗い気持ちにしかならない。

子供の数が減っているのに、支援学校の数が足りないというのは、そういう所が問題なんだろうな。

だからこうちゃんも支援学校を選んだのですが。

 

こうちゃんの伸び幅から行くと、多分経済的に自分の力で食べていく事は難しいでしょう。

文字を読めるとかお金の価値が分かるとか時計が読めるとか学校の授業や療育で練習していますが、

これは大人になるまでどこまで習得できるのかはわかりません。

でも、少しでも分かれば生活の豊かさが増える。

そう思ってこれからも療育、勉強を続けたいと思います。

 

カメラこうちゃんが撮った写真です。クローゼット撮りましたウシシ