2017年アメリカ 日本公開2018年2月
監督マイケル・グレイシー
ヒュー・ジャックマン/ミシェル・ウィリアムス/ザック・エフロン/レベッカ・ファーガソン
ゼンデイヤ/キアラ・セトル
(C)2017 Twentieth Century Fox Film Corporation
【雑感その１】
何も考えず見れてなかなか良かった。
一般的にはかなり絶賛されてるようだけど そこまで絶賛するかなー、とは思う。
歌もダンスも迫力あるし
エンターテイメント性も十分でとても素晴らしいけど
そこまでハードルをあげなくてもなぁ。
普通に遜色なく楽しめる良作。ぐらいの認識で良いと思う。
好みもあるだろうしね。
それよりもこの映画がこれほどまで高評価なのが嬉しい。
みんなこの映画を楽しめているんだ！
という思いの方が強いです。
基本ミュージカル映画なので
本当に舞台ミュージカルをそのまま映画に持ってきた感じになってます。
（ちなみにこの作品は舞台化されているものではない）
なのでストーリーとしてどうとか、脚本がどうとかというのは
置いといて楽しめる内容です。
そこは歌の内容やその表現力で察するという。
ＳＩＮＧという作品と内容が近いので
その点でも受け入れやすいかな。
圧倒的な世界観で2時間があっという間に過ぎてしまいます。
すべての歌が素晴らしくキャッチーで
全く見る人を飽きさせないのは見事。
難しいこと抜きで見れるので
むしろララランドよりも敷居は低いと思われる。
そしてミュージカル初心者にも非常におススメできる。
わしもミュージカルなんて見ない人だけど
これはミュージカルの王道なんじゃないかなーと思いました。
【あらすじ】
Ｐ・Ｔ・バーナムはあるとき職を失うが
とある劇場を買いあげ
彼のアイデアでフリークスたちを使って
ショービジネスの世界へと飛び込む。
しかしそのショーは社会的には認められず彼は苦悩する。
【キャスト】
Ｐ・Ｔ・バーナム役にヒュー・ジャックマン。
この人ほんとになんでもできる凄い人だ。
わしは彼が主演のレ・ミゼラブル見てなかったけど、評価が高いのもうなずけました。
去年ローガンを見たせいか、なんかこのヒュー・ジャックマンは
若返って見えました。
というかここ数年映画出すぎぃ！
バーナムの妻・チャリティー役にミシェル・ウィリアムズ。
ミシェル・ウィリアムズ大好き！かわいい！
彼女はほんとに映画選びが上手いというか、いい作品に出演しているなぁと。
彼女の演技がそうさせている所もあるのかもしれないけど。
歌って踊りまでできるとは思わなかった。
バーナムの相棒・フィリップ役にザック・エフロン。
あんま好きじゃないんですよね。
さすがにハイスクールミュージカルとかに出演してただけあって
歌は上手い。
ジェニー・リンド役にレベッカ・ファーガソン。
ミッションインポッシブル/ローグネイションで一気に知名度をあげました。
めたくそ綺麗だった。
角度によってガリガリ感が際立って見えるときがあったのが残念だけど。
歌も上手いのねと思ったら歌部分はローレン・アレッドさんという方が
歌っていたんだそうです。
アン役にゼンデイヤ。
不思議な魅力のある人でなぜか惹きつけられる。
最近ではスパイダーマンホームカミングでのヒロイン役で出演していました。
印象が違っててびっくり。
フリークス達の1人、ひげのある女性レティ役にキアラ・セトル。
そのビジュアルも強烈だけど歌も強烈に素晴らしい。
彼女が歌うThis is me は絶品。
フリークス達の中にアジア系の双子がいるんですが
そのうちの片割れがなんと日本人なんだそうです。
NY在住の舞踏家・小森悠冊さんという方です。
もちろんダンスパフォーマンスもしていますので要チェック。
【雑感その２】
ちょっと受け入れ難い面といえば
バーナムの人間性かなぁ。
実在の人物ですが
まぁ色々と思うところがある。
そこだけが最後までひっかかってしまった。
一方でフリークスたちはすごく人として出来ててそこが感動しました。
あんなバーナムでも振り返れば彼らがいてさ。
うらやましいな。
まぁね、それでも成功したんだからいいけどね。
アンとフィリップが2人で歌うシーンが好きです。
ロープパフォーマンスはどうやって撮っているのかなぁと。
実際にゼンデイヤがやってたらしいけど。
綺麗で切なくて良かったシーンです。
あとバーナムとフィリップのバーでの歌のシーンも好き。
ラスト、ゾウに乗って現れるのはさすがに ええええ。ってなりますけど。
最後までエンターテイメントなんだなーなんて。
忘れてはいけないのが冒頭の２０世紀ＦＯＸのロゴ。
クラシック映画も好きなわしはああいうのグッときますね。
この作品はＤＶＤではなく映画館で見たほうが絶対に良いです。
大音量で臨場感を感じて欲しいです。
何も考えず、是非楽しんで欲しい作品です。
余談ですが
バーナム効果 という言葉はこの映画の主人公の
Ｐ・Ｔ・バーナムの言葉から生まれました。
2018-③