スポーツ少年団で、

コーチではない一般保護者の口出しはどこまで許されるのか、という問題。

 

前回、指導に関する意見は「ナシ」だと書きました。

 

ではどこまでがOKなのか。


私見ですが、保護者全体がかかわるべき運営面(団のイベントや安全管理、当番制など)に関することで、なおかつ多くの家庭がメリットを感じられる改善策ならば、言ってもよいのではと思います。

 

つまり、これ。

口を出すなら、対案示せ

 

提示された案や既存のものに否定的な考えを示すならば、代替案を提示すべし。

この感覚、社会人として働いた経験があれば当たり前だと思っていました。


が、子どもを持ち、少年団や学校のPTAという新たな世界に足を踏み入れると、そうではない感覚の方と遭遇することが多く・・・

 

例えば、割り当てられた役割(当番など)ができない場合。

 

「できない」と、できない事実だけを告げてくる人がわりといて、驚きます。

少年団もPTAも保護者の善意で運営されている組織なので、その原則が理解できる大人ならば「○○は難しいが△△ならできる」…というような対案を同時に示すのが普通の感覚かと思っていました。

 

違うらしいです・・・

 

言い方は悪いですが「ゴネ得」がまかり通る世界。社会で働く限りではめったに会わない感覚の人(いたとしてそれは淘汰されていく)が、地域社会に出ると散見されるんですよね、本当に。

これは親になって実感したことです。

 

小学校入学後の最初の保護者会。

役員を決めるくじ引きで、クラス委員になったママが泣き出した時は「こういう人って本当にいるんだ」と衝撃を受けました。都市伝説じゃなかった・・・PTAで泣く人・・・

 

話を少年団に戻すと、

任意とは言えほぼ全家庭が加入しているPTAとは違い、どの家庭も希望して入団しているはず。善意に寄りかかりたい思いが見えてしまうと当然、ボランティアで運営の軸を担っているご家庭の反感を買うことになります。

 

少年団で、このような要望をしたママさんがいました。


夫の仕事が忙しく、育児はワンオペ状態。未就学児が下に二人いて一番下はまだ赤ちゃん。ただでさえ練習試合の送迎は難しいのに、最近は遠方ばかりだ。遠方の試合を組むならばコーチが引率するなど、配慮があってしかるべきではないか。

 

…言いたいことはわかるんですが、言い方…

 

ある日の練習後、保護者リーダー(ボスママ)が保護者たちを集め、こうした要望があったことを告げると、言いました。

 

「コーチはボランティアです。自分の時間を使って指導を行い、対戦相手も探しています。これ以上を求められても、困ります」

 

遠方への送迎については、実は私も負担に感じていました。この少年団は人数が多く、最大30人近く。「保護者の送迎を原則」としていたので、多くの家庭は公共交通機関で会場に向かいます(都心エリアで自家用車を持たない家庭も多い)。


私自身、未就学児だった次男を連れて往復2時間以上かけて出向いても、人数が多すぎて待ち時間の方が長く、数時間の滞在で長男が試合に出場した時間は正味20分程度のことも。

 

そもそも、30人近くいたらABチーム分けして人数を絞って連れて行くのが妥当かもしれないのですが、それは指導方針に関わることなので、一般保護者が口を出すのはNGでしょう。


では、現実的な妥協案は何か。


遠方は保護者による当番制の引率を導入してはどうか? そうだそれがいい提案してみよう・・・と考えていた矢先のことでした。


当番制にすれば各家庭の負担感は軽減されるはずで、メリットは大きいと思っていたのです。が。

 

ボスママに先にクギを刺された形になり、引率を提案できるような雰囲気は皆無となりました。一方的に「配慮」を求めるのではなく、最初から「当番制」を提案していれば結果は違っていたかもしれないのに・・・


「配慮」を求めたご家庭は欠席がちになり、しばらくして退団してしまいました。

(上下で終わるつもりが長くなってしまった!のでつづく)