レモンサワーブームで完全に市民権を獲得! か。

なかなかの人気ですね、レモンサワー。地元会津若松市でも「レサワ女子」が夜な夜な闊歩しているとかいないとか。
バーでレサワ女子たちに大人気なのがスカイボールだとかそうでないとか。

文化的・科学的技術競争が激しくなっていた1960年代のアメリカとソ連は、宇宙開発でもバチバチ火花を散らしていましたね。

カクテル「スカイボール」が誕生したのはそんな頃。モスコミュールを世に広めたヒューブライン社が自社ウォッカ「スミノフ」販促のために発表した、ウォッカベースオリジナルカクテルがスカイボールなのです。

ウォッカとレモンとトニックウォーターを銅製マグにまとめた、とても爽やかな一杯です。
60年代後半に宇宙をイメージして作られたので、マグカップに浮かぶ黄色いレモンは月を彷彿とさせるよう少々大きめにカットするとよいでしょうか。

そんなスカイボールですが、1969年アポロ11号月面着陸のフィーバーに乗って人気カクテルに!・・・とはならず、モスコミュールのような認知度は得られないまま現在に至ります。

しかし昨今のレモンサワーブームで、ついにその実力が世間に認められるように、、?!
これからも人気カクテルとしての地位を不動にすべく、レサワ女子たちへのアピールは続くのであった。。

いや、リピーターは多いのですが、一般的な知名度がまだまだ低いのです。ブームに乗ってバズってほしいと願う一杯なのでした。


《レシピ》

・ウォッカ・・・・・・・45ml
・レモンジュース・・・・20mlくらい
・トニックウォーター・・フルアップ

●ビルド
※銅のマグカップ使用

シンプルなカクテルです。
レモネードと赤ワインをミックスするだけなのです。

このカクテルのためにワインの銘柄を指定するようなことはありません。
ワインの個性を楽しむくらいのポジティブなノリが合うカクテルでしょうか。

ワインの個性に合わせて酸味や甘味の調整をする場合もあるので、まずはレモネードのことをおはなししましょうね。


レモネードは、レモン果汁に砂糖などで甘味をつけて、冷水や炭酸水で割ったものです。
英国風レモネードは炭酸系。アメリカは無炭酸タイプ。アメリカでシュワシュワに仕上げるとレモンスカッシュとなります。

このカクテルは名前の通り、無炭酸で作るのが一般的です。

深い味わいのワインを使う場合は、その深みに負けないようなしっかりした甘酸味にするとバランスが取れたり、あっさり軽めのワインであれば甘酸味も穏やかにするとまとまったり。

その時の気分や時期により微調整して仕上げます。


分かりやすく言いますと、ある程度適当に作ってもそれなりに美味しく仕上がる素敵なカクテル、そんな感じです笑


グラスにレモンジュース、シュガーシロップ、美味しい水を注ぎ、よく混ぜます。氷を満たし、その上から赤ワインを静かに注いで完成です。
レモンとシロップの割合は3:2くらいでしょうか。


手軽に作れて見映えがし、さらに美味しい。

爽やかな風に吹かれる昼下がりに飲みたいカクテルをご紹介しました。


《レシピ》

・赤ワイン・・・・・45ml
・レモンジュース・・30ml
・シュガーシロップ・20ml
・美味しい水・・・・60ml

●ビルド

※マドラーを添える


ギムレットには気を付けて。
お店によって、まったく正反対の味に仕上げるカクテルなので。

まずはギムレットのこれまでをざっくりまとめましたのでどうぞ。


・壊血病に侵されていた船乗りたちが柑橘類の治癒効果を実感しだしたのが18世紀半ば。

・イギリス海軍は特に入手しやすかったライムを兵たちに支給しました。

・同じくして支給されていたジンと混ぜて飲むスタイルが広まります(ギムレットの元祖)。

・しかしライムは超高価なうえに日持ちがしないので扱いがしんどい。

・19世紀半ば、そこで生まれたのがコーディアルライム(ライムシロップ)でした。

・壊血病から解放された船乗りたちはジンとコーディアルライムをミックスした飲み物に時の海軍医「ギムレット」卿の名前を冠し愛し、ここにギムレットカクテルが誕生したのです。

・その後日本にも伝えられます。
1980年代以降になると日本国内でも生のライムが入手しやすくなってきて、コーディアルライムからフレッシュジュースに切り替えてゆくバーテンダーが増えました。

・そして現代、ギムレットはフレッシュライムで仕上げるスタイルが多くを占め、キレッキレの鋭さが持ち味のカクテルの代表格となっているのです。
その一方で古き良きスタイルを愛でる、コーディアルライムによるやさしい甘味のギムレットも変わらぬ支持を得ているのです。


いかがでしょうか。ギムレットカクテルの味わいの広い幅。
初めてのバーに伺う機会があれば、なにも言わずオーダーして、そのお店のギムレットの味を楽しむのが一興かと思うのです。

というわけで結論      ギムレットには気を付けなくていいよ。

ちなみにオクターブでは鋭さを際立たせております。


《レシピ》

・ドライジン(シップスミスvjop)・・45ml
・フレッシュライムジュース・・・  15ml
・和三盆糖・・・・・・・・・・・・1tsp
・ライムピール(ワンカット)※シェーカーに入れる

●シェーク