キューバ独立の歴史の中で生まれたカクテル‘‘クバリブレ’’。

1900年頃、独立戦争に介入してきたアメリカ軍の将校により作られました。

キューバ地場産品のラムに同じく地場産品のライムを搾り、アメリカから持ってきたコーラで割る。誰もが思い付く組み合わせではありますので、自然発生的に誕生した可能性も感じますね。

「viva  Cuba  Libre!(キューバの自由万歳!)」の合言葉で乾杯したことでカクテル名がキューバリバーになりました。
しかししかし。1902年にキューバは独立を果たしスペインの支配から解かれたのですが、それはアメリカによる支配の始まりとなったのです。
そんな歴史を知ると英語名のキューバリバーとは素直に言えなくて、キューバ風に「クバリブレ」と呼んでしまうのです。私はね。


さてさて、クバリブレはしばしばラムコークと混同されます。要注意です。
ラムコークはどんなラムを用いてもよく、レモンなど何を添えてもよいのに対し、クバリブレは透明なラムを使いライムを搾るとされており、両者は別物、似て非なるものと捉えるのがよいと思われます。

喉の渇きを癒やすゴクゴク系の美味しさですが、一気飲みはしないでねー。


《レシピ》
・ホワイトラム・・・・45ml
・ライム・・1/6~1/4カット(10mlくらい)
・コーク・・・・・・・100mlくらい


●ビルド


映画「ゴッドファーザー」をモチーフに、1980年代初頭に誕生しました。

ウイスキーとアマレットを組み合わせたシンプルレシピ。
アマレットは愛のリキュールと呼ばれるイタリア産の甘いお酒。シチリア出身で家族愛が強いマフィアのボスに寄せたチョイスですね。
ウイスキーもガツンとした強さと辛さがマフィアのボスのイメージでしょうか。

映画の舞台は1945年頃のアメリカ。禁酒法の下での密輸で荒稼ぎしたであろうニューヨークのマフィアたちですから、その密輸していたとされるカナディアンウイスキーとスコッチウイスキーを使用することで味に説得力が生まれるでしょう。
オクターブでは‘‘シンジケート’’と言う名のブレンデッドスコッチウイスキーを採用しています。‘‘仲間’’という意味でも‘‘犯罪組織’’という意味でもぴったりでしょう?


禁酒法時代に思いを馳せながら愉しんでくださいませ。


《レシピ》

・カナディアンウイスキー・30ml 
・シンジケート・・・・・・15ml
・アマレット・・・・・・・15ml

●ステア
※オクターブのロックアイスはビルド不可の為ステアして注ぐ。


チェリーブロッサムの創作者は横浜のバーテンダー‘‘田尾多三郎’’さん。大正時代に。

ほどよく強くほどよく甘く、さらに深く複雑な味わいが余韻として広がる美味しさ。これこそ何十年も飲み継がれてきたスタンダードカクテルの深み、です。

ブランデーとチェリーリキュールをベースにした赤いカクテル。
このカクテルは桜の花をイメージして作られたと云われますが、濃い赤色なのです。淡いピンク色ではないのです。
私が思うに、創作者が日本人であることがヒントかと。
見たままの桜のイメージを形にしたのではなく、言外の余情をカクテルに表現したのではないでしょうか。
古より脈々と継がれてきた情趣を慈しむ心、、とかね。あんまり語るとそれこそ野暮ですからここまでにしますね。
あ、異国の方に情趣を慈しむ心が無いと言っているわけではありませんので念のため。

グラスを傾けながら馳せる妄想もまたよい肴となりますよね。


《レシピ》

・ブランデー・・・・・・30ml
・チェリーリキュール・・30ml
・オレンジキュラソー・・2ダッシュ
・グレナデンシロップ・・2ダッシュ
・レモンジュース・・・・2ダッシュ

●シェーク