BRAF V600変異陽性の固形腫瘍に対する

ダブラフェニブ・トラメチニブ併用療法が承認されました!


一部の脳腫瘍患者さんにもみられる遺伝子変異なので、該当する方は治療の選択肢が増えることになります。


小児の用法・用量も設定されたので、

BRAF変異が確認されたお子さんにも使うことができます。



ちなみに、

この併用療法はすでに他のがんの治療として承認され、保険適応で使われている薬なので、薬価が決まるのを待たずに、すぐに使えるのだと思います。




 


 



ちょっと気になるのは、、


今回の承認にあわせて「MEBGEN BRAF3キット」という検査キットも承認されたので、


この併用療法を保険適応で使うには、

このキットでBRAF変異があることを確認しないといけないようです。



遺伝子パネル検査でBRAF変異が確認されていた患者さんでも、再度検査をやり直さないといけないことになるのかな…と思っています。


検体が足りないとか、

異なる結果が出たとか、

結果が出るまでに時間がかかるとか、


そういう問題が起きないことを願っています。





ちなみに、

小児に対してこの併用療法を行う患者申出療養があり、患者の費用負担を減らそうと、クラウドファンディングが行われていました。


承認されたら

患者申出療養ではなくなっちゃうよね、、

集めたお金はどうなっちゃうのかな、、と気になってました

(ヨケイナオセワ、、)


この試験では

お子さんが飲みやすいような液体など、今回承認されたものとは異なる形の薬を使っているので、この患者申出療養は継続するようです。ヨカッタ




国立がん研究センターで行われている『受け皿試験』とも呼ばれている患者申出療養の方では、この薬は除外されるようです。

https://www.mhlw.go.jp/content/12401000/001162337.pdf