<キャプテン翼>43年の連載に幕 マンガ連載終了へ “物語”は制作継続 高橋陽一氏が決断 | ☆Precious Days☆

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高橋陽一さんの人気サッカーマンガ「キャプテン翼」シリーズが、

約43年にわたるマンガとしての連載に幕を下ろすことが1月5日、

明らかになった。「キャプテン翼」は、1981年に「週刊少年ジャンプ」

(集英社)で連載を開始した長寿マンガで、最新作「キャプテン翼 

ライジングサン」が、4月初旬発売予定の連載誌「キャプテン翼マガジン」

(同)第20号で最終回を迎え、マンガとしての連載を終了する。

 

1月5日発売の「キャプテン翼マガジン」第19号で発表された。作者の

高橋さんは、ファンに向けてメッセージを寄せ、「ここ数年、この先の

物語を一体どこまで描けるのか、ずっと考えていました。そして今回、

最後まで連載にこだわり体力の限界まで“マンガ”を描き続けるよりも、

連載をやめ『キャプテン翼』の最終回までの“物語”を残す決断をしました」

と説明。マンガ連載終了後は、ネームなどの形で「キャプテン翼」の

制作を続ける決意を語っているが、発表形式は現在未定で、決定次第、

発表される。

 

高橋さんは「今、頭の中には『キャプテン翼』の一応の目安の最終回

までの構想があります。現在、『キャプテン翼マガジン』で連載中の

オリンピック編『ライジングサン』の、その先のシリーズまで含めて

です。ですが計算すると、この構想をすべてマンガ化するにはこの先

40年以上かかってしまうかもしれません。それを実現させるのは現実的

ではないと感じた一方、たとえばネーム(マンガ制作の元となる絵コンテの

ようなもの)などの形で“物語”を残すことだけに集中すればできるかも

しれない、と思いつきました」と経緯を語っている。

 

マンガ連載終了の決断について「簡単にできる決断ではありませんでしたし、

いつも『キャプテン翼』を楽しく読んでくださっている読者の皆さんには

残念で寂しい思いをさせてしまうかもしれませんが、この決断を理解して

いただければと思います」「今はまず、連載の最終回までの原稿を全力で

描き切ろうと思っています。どうか最後までおつきあいください」と

つづっている。「キャプテン翼マガジン」第19号には、4ページにわたり、

高橋さんのメッセージが掲載されている。

 

高橋氏の漫画家デビュー作品となる『キャプテン翼』は、天才サッカー

少年・大空翼を主人公に、翼やそのチームメイト、ライバルたちの成長を

描いた物語。爽やかなストーリーと個性豊かなキャラクター、そして誰もが

真似したくなる迫力のある技の数々で一躍大人気となり、国内外で多くの

プロサッカー選手誕生のきっかけになるなど、現実世界に大きな影響を

与えてきた。

 

1980年に「週刊少年ジャンプ」18号に読み切りが掲載され、1981年に

同誌18号で連載をスタートし、サッカーブームを巻き起こした。

 

翼の小学生時代~ジュニアユース時代を描いた後、1988年同誌22号で一度

連載を終了。その後は「週刊少年ジャンプ」で「キャプテン翼<ワールド

ユース編>」、「週刊ヤングジャンプ」(同)で「キャプテン翼 ROAD TO 

2002」「キャプテン翼 GOLDEN-23」「キャプテン翼 海外激闘編 IN CALCIO 

日いづる国のジョカトーレ」「キャプテン翼 海外激闘編 EN LA LIGA」と、

翼の成長に合わせて物語の舞台を移しながら連載。

 

2013年に「グランドジャンプ」(同)で最新作「キャプテン翼 ライジング

サン」の連載をスタート。2020年に「キャプテン翼マガジン」に移籍し、

連載中。コミックスの全世界シリーズ累計発行部数は9000万部以上。

 

同シリーズは最新19巻が、24年1月4日発売。1983、1994、2001年に

テレビアニメ化され、劇場版も製作。舞台化もされた。新作テレビアニメの

シーズン1が2018年4月~2019年4月、シーズン2「ジュニアユース編」が

2023年10~12月に放送された。その他、ゲームなど多メディアに展開され、

世界の50以上の国と地域でも流通。海外のサッカー選手が大好きな作品

として挙げることも多い。

 

作者の高橋陽一氏は、1960年7月28日生まれ。東京都葛飾区出身。第10回

月例フレッシュ☆ジャンプ賞入選作品として、「週刊少年ジャンプ」に読切

『キャプテン翼』が掲載されデビュー。翌年連載を開始、サッカー漫画の

金字塔と呼ばれる作品となった。

 

◇高橋陽一さんのコメント全文

 

「キャプテン翼」連載終了について

 

いつも「キャプテン翼」を応援していただき、ありがとうございます。

 

1981年に「週刊少年ジャンプ」で「キャプテン翼」の連載を始めてから

2024年で43年目になります。ここ数年、この先の物語を一体どこまで

描けるのか、ずっと考えていました。そして今回、最後まで連載にこだわり

体力の限界まで“マンガ”を描き続けるよりも、連載をやめ「キャプテン翼」の

最終回までの“物語”を残す決断をしました。

 

今、頭の中には「キャプテン翼」の一応の目安の最終回までの構想があります。

現在、「キャプテン翼マガジン」で連載中のオリンピック編「ライジング

サン」の、その先のシリーズまで含めてです。ですが計算すると、この

構想をすべてマンガ化するにはこの先40年以上かかってしまうかもしれ

ません。それを実現させるのは現実的ではないと感じた一方、たとえば

ネーム(マンガ制作の元となる絵コンテのようなもの)などの形で“物語”を

残すことだけに集中すればできるかもしれない、と思いつきました。

 

これまで、身体は大きな病気をすることもなく、現在も健康状態は維持

できていると思います。ただ年齢も60を超え、「週刊少年ジャンプ」や

「週刊ヤングジャンプ」で週刊連載をしていた頃と比べると、老眼やめまい

などにさいなまれ、だいぶ身体にガタがきていることもたしかです。

 

そういった体力の衰えと、昨今のデジタル化の波による執筆環境の変化

などにより、以前よりマンガの執筆ペースは落ちてきました。さらに

2020年から猛威を振るった新型コロナウイルスの感染拡大により、

スタッフ体制の維持も困難になりました。

 

そして僕がマンガ家を目指すきっかけであり、一番の憧れであり、目標

だった水島新司先生の訃報が飛び込んできたことも考えさせられる契機に

なりました。

 

簡単にできる決断ではありませんでしたし、いつも『キャプテン翼』を

楽しく読んでくださっている読者の皆さんには残念で寂しい思いをさせて

しまうかもしれませんが、この決断を理解していただければと思います。

 

ここで伝えきれない正直な思い、決断に至った経緯などの詳細は1月5日

発売の「キャプテン翼マガジン vol.19」につづらせてもらいました。現在

同誌で連載中の「キャプテン翼ライジングサン THE FINAL」、そして

「キャプテン翼 MEMORIES4 最強!!明和FC伝説」は、4月初旬発売予定の

「キャプテン翼マガジン vol.20」の話をもって最終話とさせていただきます。

そして「キャプテン翼マガジン」も、このvol.20をもって最終号となります。

 

今はまず、連載の最終回までの原稿を全力で描き切ろうと思っています。

どうか最後までおつきあいください。「キャプテン翼」の今後の物語に

ついては、発表の方法や場所が決まり次第お知らせしますので、お待ち

いただきたく、よろしくお願いします。