徳川家康の養女で、黒田長政に嫁いだ栄姫について。
血筋で言えば、栄姫は家康の姪にあたります。『軍師官兵衛』でも、栄姫が家康のことを伯父上と呼ぶシーンがありました。
家康の母・於大の方は松平広忠に嫁ぎ、竹千代（のちの家康）を産みますが、兄・水野信元が松平家の主家である今川家を裏切り織田家についたため広忠によって離縁されます。その後、兄・信元の意向で久松俊勝に嫁ぎ、三男三女をもうけています。そのうちの一人が、栄姫の母なのです。つまり、家康から見れば父は違いますが妹の子。
ちなみに、栄姫の母・多劫姫は松平忠正に嫁ぎますが忠正が３５歳で亡くなり、その弟・忠吉と再婚しますが忠吉も２４歳で亡くなり、保科正直と再々婚します。二男四女をもうけ、そのうちの一人が栄姫。多劫姫は忠正との間に一男、忠吉との間に二男をもうけていますから、９人の子供を産んだということになりますね。
そういえば、『軍師官兵衛』で栄姫を演じている吉本美憂さんは福岡県の出身。栄姫はもちろん福岡出身ではありませんが、福岡にゆかりのある人物を演じることができて嬉しいでしょうね。