水泳の世界選手権(中国・上海)は28日、競泳女子50メートル
背泳ぎ決勝が行われ、寺川綾選手(ミズノ)が27秒97のタイムで
2位に入り、銀メダルを獲得した。優勝はロシアのアナスタシア・
ズエワ選手。
寺川選手は1コースからのスタート。好スタートを決め、
水面に出る頃には3位前後をキープ。20~30メートルあたりで
先頭をうかがうところまで押し上げ金メダルも見えたが、
残り10メートルでアナスタシア選手が抜け出し1着となった。
寺川選手はレース後のインタビューで、
「一番じゃないからきっと喜んではいけないと思うんですけど、
世界水泳で初めて自分の名前のところに3番以上の数字があって、
うれしかったです。準決勝で失敗していたので、決勝では
自分らしく泳げればいいかなと思っていました。タッチを
考えすぎていて、5メートルから合わせてしまったけど、
修正せずに今まで通りに行っていたら、4番とか5番だったかも
しれないしこれはこれで今回のレースとしては良かったと思います。
上がった後、日本のみんながすごく喜んでくれた。
100メートルではその期待を裏切ってしまったので。
『50メートルはタッチでメダル取ってください』って後輩たちに
言われたので、みんなの顔を見たらちょっと泣いちゃいました」
決勝までは進んでも、なかなか届かなかったメダル。
世界選手権出場はこれが最後となる可能性もあり、
日本記録を持つ50メートルで銀メダルをとれてホッとした
思いでしょう。本当におめでとうございます!