2011 宝塚記念結果 | kan-sukeのアメブロ

kan-sukeのアメブロ

観劇した舞台のことなど書いていました。
2015年9月より、新たにブログを作成し
そちらをメインブログとしております。
http://ksr-jg.jugem.jp/

 阪神競馬場で行われた上半期の総決算、第52回宝塚記念は

佐藤哲三騎手騎乗の6番人気アーネストリー(牡6、佐々木晶三厩舎)

が道中は2番手を追走、最後の直線で先頭に立つとそのまま

押し切り、2分10秒1(良)のレコードタイムでGI初制覇を遂げた。

1番人気に支持されたブエナビスタは最後の直線で猛然と

追い込んだが1馬身半届かず、2着に終わった。
3着は3番人気エイシンフラッシュが入った。


 レースはナムラクレセントがハナを切り、前半1000メートルを

58秒7で通過する厳しい流れ。アーネストリーは2番手、

ルーラーシップ、エイシンフラッシュらは中団から、ブエナビスタは

中団やや後方からの競馬となった。勝負どころでルーラーシップが

4コーナーでまくり気味に進出、その後ろから連れてブエナビスタ。

エイシンフラッシュはインで抜け出すタイミングを計る。2番手から

アーネストリーが抜け出し、馬群を割ってエイシンフラッシュ、

馬場の中ほどからローズキングダムが差を詰め、大外から

ブエナビスタが追い込むがアーネストリーがこれらの追撃を振り切って

GI初制覇を達成した。2番人気に支持されたルーラーシップは

5着に敗れた。

 アーネストリーは父グラスワンダー・母レットルダムール・

母の父トニービンという血統で、通算20戦9勝。重賞は

2009年中日新聞杯、2010年金鯱賞、札幌記念に続いて4勝目

。父グラスワンダーは1999年に宝塚記念を制しており、

父子制覇となった。佐藤騎手、佐々木調教師ともに

2004年タップダンスシチー以来の宝塚記念制覇となった。


 目砂を入れるなどの対策により、先週より芝の状態が

時計にして1秒程度早くなると見込まれていたが、結果的には

従来のレコード(タップダンスシチー)をちょうど1秒上回る

レコードタイムでアーネストリーが勝利。前半1000メートルを

ナムラクレセントが58秒7で飛ばし、この2番手で

よどみない流れを作って上がり3Fも35秒1でまとめた。

後方の馬たちは道中脚を使わされた挙句外を回らざるを

得なくなり、ブエナビスタでさえ上がり3F34秒5。

勝ったアーネストリーはもちろん強いが、それ以上に

ブエナビスタの運のなさ(秋華賞・ジャパンカップと降着2回に加え

ここ2走続けてレコードタイムでの決着)が目立つ結果となった。

とはいえ内で脚をためられたエイシンフラッシュとの2着争いを

制しており、衰えたわけではない。


 ブエナビスタVS最強4歳世代、などと一部マスコミが煽っていたが

こういうときは得てしてどちらでもない馬が勝つもの。

6歳のアーネストリーと、オーナーの意向でダービーに乗れなかった

哲三騎手の意地を見た一戦だった。