東京競馬場で行われた第72回優駿牝馬(オークス)は、
後藤浩輝騎手騎乗の7番人気エリンコート(笹田和秀厩舎)が
最後の直線で鋭く伸び1着となり、オークスが重賞初制覇となった。
勝ちタイム2分25秒7(良)。2着に逃げ粘ったピュアブリーゼ
が入り、ホエールキャプチャは3着。桜花賞に続き
牝馬クラシック2冠を目指したマルセリーナは4着だった。
レースは、スタートでホエールキャプチャが出遅れ。
ライステラスが出を窺うが、大外からピュアブリーゼがハナへ。
向こう正面ではエリンコートは5番手、マルセリーナは後方から
4番手、その前にホエールキャプチャ。エリンコートは最後の直線で
抜け出し、ライトに気をとられ内にもたれながらもゴール前で
逃げ粘るピュアブリーゼをクビ差捉え、ホエールキャプチャの追撃も
振り切った。伏兵での勝利に鞍上の後藤騎手は
「今でも信じられない気持ち」と驚いた様子。後藤騎手は
これがクラシック初制覇となったが、感想を聞かれると
「感無量ですね」と笑顔がこぼれた。
エリンコートは父デュランダル・母エリンバード・母の父
Bluebirdという血統。通算成績は7戦4勝で重賞は初勝利。
後藤騎手はオークス初制覇。笹田師はGI初制覇。
レース直前から大雨。競馬場にライトが照らされ、
エリンコートは最後の直線でライトに驚きずっと外を向いて
走り続け、後藤騎手は矯正に必死だったがそれでも勝った。
父はデュランダルだが母エリンバードの系統が
スタミナを補っていると考えていいのだろう。
2着ピュアブリーゼは外連味のない逃げ。決してフロックではない。
3着ホエールキャプチャはもっとスタートの上手い騎手が
乗っていれば普通に勝てていたレース。オーナー、調教師に
再考を願いたい。マルセリーナは4コーナーで大外を回り、
そのロスもあったが最後は上位3頭と脚色が一緒に。
この距離だと持ち味が生きないというところか。