日本相撲協会は両国国技館で臨時理事会を開き、
酒気帯び運転で警視庁に摘発された尾上親方(元小結・浜ノ嶋)
に対して年寄据え置き10年の処分を決めた。同時に、
今後同等の不祥事を起こした場合は部屋を閉鎖されても
異存はない旨の誓約書を取り、親方を名古屋場所千秋楽まで
謹慎とした。
尾上部屋は八百長に関与したとして境沢・白乃波・山本山の
3力士が引退勧告を受け、親方も2階級降格処分を受けたばかり。
放駒理事長(元大関・魁傑)は「部屋閉鎖の意見も出たが、もう一度
チャンスをやろうということになった」と述べた。温情と言える処分に
尾上親方は「真摯に受け止め、一から勉強し直したい」と謝罪した。
酒気帯び運転は親方自身の不祥事であり、部屋の閉鎖となれば
所属する把瑠都ら現役力士への影響が大きい。とはいえ
その把瑠都もかつてジャージ姿で飲み歩いたなどとして協会から
過去3度、師弟ともども注意を受けている。さらに八百長問題でも
3人の弟子が角界から追放されたことで、師匠の資質に
疑問があるとして、理事会で親方の解雇や部屋閉鎖を求める
意見も出たというのは無理もない。
尾上親方は学生相撲の強豪・日大出身で、これまで関取となった
5人の力士のうち、エストニア出身の把瑠都は三保ヶ関部屋から
独立した際に移籍した経緯があり、把瑠都以外はすべて
日大の後輩にあたる。学生相撲とパイプがあること自体は
問題とはいえないが、学閥だけが頼りという面も否めない。
あるベテラン親方によると、尾上親方は「おかみさんには
弟子の前でも『ケイシ』(尾上親方の本名)と呼ばれているらしい。
示しがつかんわな」とも。
これ以上、角界内部で『軽視』されないようにしてほしい。
てか、これ以上何かあったら『刑死』だな。