東京競馬場で行われた中央競馬今年最初のGIレース、
第28回フェブラリーSは藤田伸二騎手騎乗の1番人気トランセンド
(牡5、安田隆行厩舎)が逃げ切り勝ち。昨年のJCダートに続き
GI2連勝となった。勝ちタイム1分36秒4(良)。
レースはトランセンドがハナに立ち、船橋の雄・フリオーソは
芝スタートでダッシュがつかず後方から。道中はトランセンドに
外からマチカネニホンバレが絡む展開で、最後の直線も
トランセンドとマチカネニホンバレが抜け出す形になるが、
トランセンドが突き放すとマチカネは失速。外からバーディバーディが
いったん2番手に上がったが、ゴール前で外から一気に追い込んだ
3番人気フリオーソがこれをかわし2着に入った。バーディバーディは
3着で、池江泰郎厩舎最後のGI挑戦で勝利できなかった。
2番人気に支持されたセイクリムズンは14着に終わった。
トランセンドは父ワイルドラッシュ・母シネマスコープ・母の父
トニービンという血統で、通算15戦8勝。重賞は2009年
レパードS、2010年みやこS、JCダートに続いて4勝目。
鞍上の藤田騎手、管理する安田隆調教師はともにフェブラリーS
初制覇。この後は3月26日に行われるゴドルフィンマイル
(ドバイ・メイダン競馬場、GII、AW1600メートル)に向かう。
トランセンドはハナを切れて自分の競馬ができたのが大きい。
考えてみれば母父がトニービン、東京は合っていたのだろう。
フリオーソは芝スタートで後手を踏んだが、道中無駄に脚を使わず
最後の直線に賭けたのが功を奏した。バーディバーデイ・・・
関東にもっといいジョッキーが残っていただけにもったいない。
4着ダノンカモンは好調期が長いが、1400からマイルは堅実。
5着マチカネニホンバレは馬体が絞れて見せ場は作った。