“いとこいさん”の愛称で親しまれ、兄の夢路いとしさんとの
しゃべくり漫才で人気を集めた喜味こいし(本名・篠原勲)さんが
、23日午後1時38分、肺がんのため亡くなった。83歳だった。
告別式は27日午前11時半、大阪市阿倍野区阿倍野筋の
市立葬祭場やすらぎ天空館。喪主は長男、敏昭氏。
埼玉県生まれ。旅回り一座の家庭で、幼いころから2歳上の
いとしさんと一緒に舞台に。1937年に上方漫才の草分け、
荒川芳丸に入門し荒川芳博・芳坊の名で子供漫才を始め、
1948年に『夢路いとし・喜味こいし』と改名した。
庶民の暮らしを題材に、大阪弁の豊かな表現を生かした
しゃべくり漫才で、ラジオやテレビ、舞台で活躍。2003年に
いとしさんが亡くなった後は、上方漫才界のご意見番として
テレビのコメンテーターなどを務めていた。
関係者によると、昨年1月に肺がんを発症。入院して
抗がん剤治療を受けていたが、21日に容体が急変。
家族が見守る中、眠るように息を引き取ったという。
先週だったか、BSの上方お笑い番組に出演されていたが
かなり痩せていらしたのが気になっていた。顔中に
髭をたくわえていたのは、痩せた顔を少しでも大きく見せるための
こいしさんならではの配慮だったのかも。
心よりご冥福をお祈り申し上げます。