最近になってニーチェの言ったことがわかった気がする。

善か悪かなんてものは所詮主観的なもので、いや真の客観なんてないって時点でそもそもそんな言い方は成立しないんだけど、善悪の前にその人の損得が必ずある。人が善悪なんて考える時は決まって、妬みやわがまま、蔑みや悲しみが先にある。他人のことを悪く言ったり知らない人のことを称えたりするのは、人間が少し先を見れるようになっただけ。ただそれだけ。

だからどうだってわけじゃないんだ別に。かく言う俺だって、善悪をよく口にするもんな。

彼の言ったことが正しくてまた安心する。自分にとって大切な人の利益を優先するのは当然だよ。
ただ、少し反抗すると、大切な人が多ければ、幸せだとは思わないかい?

もうすぐ夕暮れだ。梟が飛び立つ日々が始まる。