モーニングコールで目を覚まし、朝食後、聖地タクツァン僧院へ。
今日も快晴です。
ここは仏教をブータンにひろめたグル・リンポチェが虎にのって舞い降り、3か月瞑想した場所であり、彼の生き仏も納められています。キチュ・ラカンと並び「人生一度は来るべき場所」と言われており、ブータン人も半数以上は来られていないそうです。
タクツァンというのは「虎の巣」という意味です。
スタート地点からの写真。赤丸のところがゴールです。どこに道があるんだっていうところにあります^^;スタート地点には馬の貸し出しや杖が売ってます。
途中、第一展望台と第二展望台を経由し、第二展望台までは山道、そこから僧院までは数百段の階段の上り下りとなっています。馬は第二展望台までいけますが、仏教的にも馬に苦労させるのは良くなく、転倒の危険もあるので僕はおすすめしません。歩いた場合、ガイドブック的には片道2時間半となっています。
また、2004年までと、それ以降の一部(2009~最近まで)もタクツァン僧院は観光客は行けず、第二展望台までだったそうです。それは、徳を積むわけでも巡礼でもなく「ただ楽しむため」の観光客をよく思ってないからだそう。もっともですよね。僕も行くからには、しっかり勉強してこようと思いました。
なお、年配の方などは途中の展望台でリタイヤするかたもかなり多いです。景色は十分きれいですし、無理をするとケガの原因にもなってしまいます。
山道が整備されてるとはいえ、足元は悪く、そこそこ急な場所もあり、杖があるとかなり楽かと思います。
また、のぼりはじめが既に2650mほどと、標高もそれなりに高いため息が切れやすいです。自分のペースでいきましょう。
さて、もちろん杖も馬も断わり、自分の足で登ることに。
どんどん前の客を抜かすも、正直息はきれるし汗かくし結構しんどいです 笑
時間に余裕を持つためと、暑くなる前に登ったほうが楽ということから、少し朝早くホテルをでることをおすすめします。
途中、馬にのった欧米の方も。僕の3倍くらい体重がありそうです 笑
スタートからずっとついてくるわんちゃん。
途中愛知からきたという日本人のお寺巡りグループのかたがたとも仲良くなりました。
なんと、88歳のおじいちゃんまで!!!(しかも杖なし)年聞いたら33って答えられましたが 笑
僕もハアハアいってるのに、信じられません・・・プブもツェオンも驚いてました。
みなさんに「若いと杖すらなくていけるのかい。すごいねえ」と言われ調子のってましたが、結構強がってます 笑
1時間ほど登って第一展望台到着。僧院はまだまだ遠い。ここにはレストランもあり、行きでも紅茶とクッキーをいただけます。少し休憩。年配の方などはここで終わり。
なるほど。わんちゃんはこのクッキーが欲しかったんですね^^
そこからさらに山道を数十分・・・第二展望台に到着。こちらは特に建物もありませんが、山道と階段の境目になっています。標高はむしろ少し僧院より高いです。
すごい眺めです。
もう笑い始めている膝をおさえながら階段を上り下りし、タクツァン僧院へつきました。
こんなふうに崖にはりつく階段があるんですね。どうりで離れた場所からは道が見えなかったわけです。
断崖絶壁をまたぐルンタも。今までみたルンタで一番長く堂々としたものでした。
さて、ここではお賽銭ようのお金を残してカメラ・携帯はもちろん、財布もふくめた荷物をロッカーにあずけていきます。
生き仏のグル・リンポチェも見てきました。表情や、色調が今まで見てきたものと少し異なります。
この僧院のとなりの岩壁は空からみると彼の顔になっているそうです。写真をみましたが、ほんとにそっくりでした。
僧院やその周りの岩壁、山々があまりに荘厳で清々しく、これほどまで自分が小さく思えることも滅多にないと思います。「聖地」がふさわしい場所でした。
ブータン人の巡礼のかたもいました。
あと、説明を聞いているときも脚はプルプルしてました 笑
帰りはこれから僧院へ向かう人とあいさつし、リスなどを発見しながら戻りました。第二展望台まではむしろ帰りのほうがきついです。
プブいわく、ここだけは慣れたブータン人でもきついとか。
高いところ苦手だときついかもしれません^^;
途中こんなものも。これ亡くなった人の人骨を粘土にまでてつくるものです。ブータンには集落にって火葬・鳥葬・なんとプブの地元では魚葬まであるそうですが、土葬がありません。これはその土葬にかわるものとしてよいと思います。
岩のしたなど、なるべく風や雨にあたらず風化しにくい場所にあるはずです。なかには人骨ではなくお経をいれた祈り・供養のためのものもあります。探してみてください。
さて、第一展望台まで戻ってきたところで昼食!!おなかペコペコ!聖地なので野菜のみ肉なしのご飯ですが、とても美味しかったです。
そのあとは他のガイドにもらったドマを噛みながら下山。正直変な味するし、口のなかにはりつくし・・・
ブフォエ!!
すぐに5割は吐き出してしまいました 笑
お寺巡りグループのおばあちゃんにも「それでいいわよ、はまらないほうが 笑」と言われました。ごもっとも 笑
こんなんです。
1つじゃまだ口が真っ赤に、とはいきませんが、オレンジっぽくなり唾液も色が違います。
飲み込んではいけないので、クチャクチャかんだら少しずつ吐き出します。
帰りは足元が悪いので気を付けなければいけないですが、息は楽でした。
のぼりは結局僕は2時間くらい、かなりゆっくりしていたメシも全部いれて応保九で5~6時間とかだと思います。
スタート地点に戻ってくると、お土産売り場になってました。
「安くするよ!全部買ってくれたらあたしも日本についていって掃除・洗濯・炊事するよ!」
それって養えってことか。わるいが学生にゃ無理だおばちゃん。
ごめんね 笑
杖をみて、これがあれば楽だったのかなーと思っていると
杖売り「さきっぽにポー(厄除けの男根)がついたのもあるぜ兄ちゃん!!」
僕「うお!まじだ! 笑」
杖売り「これ、日本じゃなんていうんだ?」
おち○ち○っていうと、ちゃんと教えてきました。
Oh...つうぃんつうぃん みたいな発音になってましたが 笑
上を見上げ、あんなところに行ってたのかと思いながら、タクツァンを後にしました。