10月2日 ③お帰り、父さん

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帰宅すると、伯母が電気をつけて待ってくれていました。


葬儀場の人も祭壇を作りに来てくれていました。




伯母が準備してくれた塩とお雑魚でお清めをし、

「父さん、やっと帰れたで〜!お帰りー!」と
お骨をリビングに運びました。




母と妹が葬儀屋さんから祭壇の作り方を習っている間
母方の伯母たちとお喋りをして過ごしました。


伯母「尚、大変やったねぇ」


私「本当よ、もう。疲れた〜」


伯母「今日の挨拶、良かったよ。ちゃんとみんなに伝わったと思うで」

伯母が涙目で言ってくれるので、私は必死に笑顔で話しました。


私「そうやとえいけど。ありがとう。

       けんど、おばちゃん!これがもう1回あるがで?…何十年かしたら…」



伯母「それが順番ながやき、堪えちゃってや。おじいさんがこたえちゃあせんかねぇ…」





父の父、私の祖父のことです。


以前書いたかもしれませんが、祖父は95歳になりますが、元気です。

祖父には最後の最後まで父のことは伝えられませんでした。


気を利かせた叔母が「えっくん(父)、検査入院したと」と
救急搬送された頃に祖父に話してくれたそうで

父が亡くなったことを祖父に伝えると「悪かったがか…」と静かに言ったそうです。


母は、祖父に会うなり「ごめんなさい」と泣いていました。



祖父に伝えなかったのは父の意思でも、最大の親不孝をしてしまう父なりの気遣いでもあったことを私たちは知っていました。

もちろん、母も同じだったでしょうが、それでも、祖父に対しては「ごめんなさい」しか私にも思い浮かびませんでした。








父の棺を見て、そっとハンカチで目元を拭った祖父の後ろ姿を思い出しました。





私「そうやね。父さんみたいなことだけはせられんね。」



ああ、それでももうこんな思いするのは嫌やなあ。

母さん、結構先でよろしく…(笑)






伯父が来て、「これからは家族3人で頑張っていきなさい」と話しました。



今日から、4人やけど、3人での暮らしが始まりました。