帯状疱疹は増えている。

テーマ:
帯状疱疹のつづきを、かきますウインク




発症は1997年と2011年を比べると、
38.5%も増えているというデータがあります。




(1997年から2011年に宮崎県で皮膚科46施設が共同で行ったという帯状疱疹では世界最大規模の疫学調査)



年齢別に考えると、
50歳代で急激に増え始め、
60歳代と70歳代に発症のピークとなり、
80歳まで生きれば、3人に1人は帯状疱疹を経験すると言われています。




やはり高齢化によって、
もっともっと身近な疾患になっていくことでしょう。


しかし実は、高齢化以外にも増える要因は考えられます。



それは、
"ブースター効果の減弱"です。



水痘を予防するためのワクチンが普及して、水痘にかかる子どもが減ったことで、"ブースター効果の減弱"、そして結果的に帯状疱疹の患者さまが増えることが予想されうるのです。




前回お話ししたように
帯状疱疹と水痘(みずぼうそう)は同じウイルスですから、これら二つの疾患は関係性があるわけです。







そもそも
ブースター効果とは
あまり聞きなれない言葉かもしれません。




「ブースター効果」

ウイルスなどによる感染で、
一度作られていた免疫能が
再びそのウイルスなどに出会うことで、
増強(再活性化)される現象

のことを言います。



もっとひらたく言えば、



子どものころに水ぼうそうにかかって、
身体はそのウイルスを一旦覚えて免疫をつけます。
その後、何年も何十年もたって身体がそれを忘れかかっていたとしても、
水ぼうそうの子どもに接触することで、
身体がそれを思い出して、再度、そのウイルスに対しての免疫力が復活する。



ということ、です。




つまり、帯状疱疹にかかりにくくなるのです。




30〜40代に帯状疱疹の発症が少ないのはこのブースター効果が関係しているだろうと考えられています。実は、子どもと接する機会がおおい保育士さんは帯状疱疹になりにくいという話もあります。




いま、水痘(水ぼうそう)かかる子どもは減ってきています。2014年に水痘ワクチンが定期接種となりましたので今後もっともっと減っていくでしょう。



これ自体はとてもいいことです。
水痘ワクチンを受けるのがよくないといっているわけではありません。

もちろん、受けさせてください!
お子様のためです。

水ぼうそう、つらいですし、うつります。
跡も残る場合があります。



 
ワクチンの普及のおかげで
水ぼうそうにならない子どもたちが増えていけば、最終的には将来、帯状疱疹も減っていくでしょう。




でも
いま現在すでに大人で、過去に水ぼうそうにかかったことのある大人はやはり、帯状疱疹に
気をつけなければなりません。




昔なら
子どもが水ぼうそうにかかり、看病したり、うっかり接触している間に、
大人の免疫は再度思い出しがおきて帯状疱疹を遠ざけていたはず。



近年は、
子どもの数自体が減ったり、
子どもがあらかじめワクチンをうけることで水痘にかかりにくくなったから、
このブースター効果というものが発生しづらくなっているわけです。



実際に、
アメリカでは1996年に水痘ワクチンが定期接種となりましたがそれ以降は水痘はかなり減り、大人の帯状疱疹はかなり増えたというデータがあります。

こういった状況を踏まえ、2006年にはアメリカでは帯状疱疹を予防すりためのワクチンがFDAで認可されました。




カナダ、欧州、オーストラリアでも同様の状況で、帯状疱疹の予防ワクチンが推奨されています。




諸外国に遅れをとること10年、、、、
日本でも帯状疱疹予防のためのワクチンが使用できることになりました。(2016年)





今日はだいぶ
難しい話になってしまったので
ここまでニコニコ





ではどうしたらいいの?





大人もワクチンを受けることです。
帯状疱疹を予防するためのワクチン。
 




これを、今後くわしく書きますね(^^)




{4D20AE0C-B55E-41D9-98DF-2008FF23AEFD}


すごくいいテキストに出会いました。↑
今回のブログもここにかかれていることをだいぶ参考にしています。



医療従事者向けのテキストです。ウインク




この二つの疾患についてとことん深くかかれています。難しいこともかかれていますが、ものすごく読みやすかったです。




医者になったあとにこそ、こうした深いテキストを読み込むのが必要だなぁーと常々考えています。




Dr.Moeでしたキラキラ


●お知らせ●


3月17日の患者さま向けのセミナー、
続々とご予約いただいております爆笑
まだ残席ありますが、定員に達したら受付終了となりますので、お早めのご連絡をお待ちいたしておりますキラキラ



ケーズ皮膚科 美容皮膚科
 小倉魚町院
 093-967-0632




ランキングに参加しています(^^)

皆様のクリック応援、はげみになります!   






にほんブログ村 美容ブログ 美容皮膚科へ
にほんブログ村
美容皮膚科ランキングへ