アメリカから帰国したことさえロクに報道されない、
総裁選で忘れられたかのような総理大臣岸田文雄ですが、
27日の朝日新聞によるとこっそり大活躍してるじゃないですか。
「海上自衛隊護衛艦が台湾海峡を通過
軍事活動を活発化させる中国へのけん制 首相判断」
米国訪問中に判断したのかしらね? もう閣議もなし?
<海自の護衛艦が25日、
東シナ海から台湾海峡に入り南進して南シナ海へと抜けた。
多国間訓練が予定される南シナ海に向かうための移動で、
海自艦艇は普段は台湾の太平洋側を通るが、
今回はあえて台湾海峡を通過することになったという>
日本に連絡したうえで南シナ海へ弾道ミサイルを飛ばした中国は、
日本側の政治的意図を警戒し厳正な申し入れをしたそうです
何せ中国軍の現場にはトップの指示が届かないそうですから。
それにこの、海自の台湾海峡通過は、関係者に取材しなければ、
日本人は何も知らされないままで終わったかもしれません。
いつのまにか台湾有事に発展して自衛隊が犠牲になる可能性も・・・
別の紙面には「対中抑止戦略次の段階」とありますが、
中を読んでみると<総裁選という政治的空白においても、
「日本も中国が嫌がる行動をとりうる」というアピール・・・
バイデン大統領が24日の国連総会で、の演説で、
台湾海峡の平和と安定を維持すると述べたばかり、
今回の海自護衛艦の台湾海峡の通過も、
米側と事前に調整がなされた可能性が高い>とも。
妖怪ぬらりひょんが一人で判断などするものですか。
そして朝日新聞の記事は最後にこういう発言を載せています。
<こうした行動は現場での偶発的な衝突のリスクも伴う。
自衛隊制服組トップの吉田圭秀統合幕僚長は26日の会見で、
「軍同士の意思疎通を維持することが、
誤算を防ぐには重要だ」と強調した>そうです。
文民統制というのは、
軍部が暴走しないように文官がコントロールする、
という民主国家の基本なのだそうですが、
我が国は首相の暴走に対して武官が冷静に対処しています。
文民統制ならぬ、フーミン統制。